美しき小さな雑草の花図鑑

著者 :
  • 山と渓谷社
4.44
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本棚登録 : 347
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635550123

作品紹介・あらすじ

植えてもないのに勝手に生えて、どんどん増える厄介な草。そんな植物を、私たちは「雑草」と呼んでいます。庭や道端など身近な場所に生えているにも関わらず、人は目もくれずに通り過ぎます。雑草なんか見る価値もない。そう思ってはいませんか。いいえ。足を止めて手を伸ばし、目を近づけて見てください。雑草の小さな花がこれほど美しく繊細で、しかも個性豊かであることに、きっと驚くことでしょう。あなたのすぐ近くでけなげにたくましく生きている雑草たち。片隅で生き抜こうとする懸命さが、小さな花を美しく輝かせています。

感想・レビュー・書評

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  • なんと美しくて愛しいのでしょう。
    普段気にもとめない、それどころか邪険にしていた存在の雑草たち。
    いやいや、雑草なんて名前の植物なんてないですね。
    この本に紹介されているのはそれぞれ違う特性と小さくとも可憐なお花を咲かせる生き物。

    ブラックの背景にお花の写真がドアップで載っているのですが、この写真がちょっとスゴいんです。
    「大きさ数ミリから数センチの小さな雑草の花を被写体全面にピントがあう深度合成という手法で撮影」されたそう。
    いままで見たことのないような、くっきり鮮やかな姿が拝めます。
    ずうっとうっとりと眺めていられそうです。

    図鑑、というだけあって微に入り細にわたっての説明やコラムは知的好奇心も満たしてくれます。
    じっと観察し、分解したり、食べたり。
    文を書いている多田さんの愛情が伝わってきます。

    ラストの文にもあるように、まさに宝箱。
    子供の頃、お菓子の缶の中に、自分が綺麗だと思ったものを厳選して集めていた事を思い出しました。

    なんでもない、そこら辺にあるものがキラキラと輝く宝物になる。
    そんな本だと思いました。

    この本はブクログで出会いました。
    こんな素敵な本のレビューを書いてくださった方に感謝します。

    • 5552さん
      chikako0420さん、ありがとうございます。
      とても素敵な本です。
      機会があれば是非ご覧になってください!
      chikako0420さん、ありがとうございます。
      とても素敵な本です。
      機会があれば是非ご覧になってください!
      2018/09/07
    • nejidonさん
      5552さん、こんにちは(^^♪
      わぁお!この本をお読みになられたのですね!
      感動がしっかり伝わるレビューです。
      私が子供の頃は、図鑑...
      5552さん、こんにちは(^^♪
      わぁお!この本をお読みになられたのですね!
      感動がしっかり伝わるレビューです。
      私が子供の頃は、図鑑というとちょっとマニアックで退屈なイメージがあったのですが、
      この本を読んで時代がまるで変わったのを感じました。
      こんなに綺麗で楽しい図鑑なら、どんどん
      見てみたいものですね。
      5552さん、レビューありがとうございます。
      2018/09/07
    • 5552さん
      nejidonさん、ありがとうございます。

      いえ、ほんとうに一目惚れでした。この表紙に(^-^)
      コンセプトも好みで、すぐに注文して...
      nejidonさん、ありがとうございます。

      いえ、ほんとうに一目惚れでした。この表紙に(^-^)
      コンセプトも好みで、すぐに注文して少しずつ読んでました。

      そうですよね。
      今の図鑑は見た目もおしゃれで、なおかついろんな見せ方のものがありますよね。
      ブクログ見ていても、いろんな図鑑があるなあ、といつも感心します。
      また、今のものは写真がものすごく綺麗!
      技術の進歩に驚きますね。
      2018/09/07
  • 黒をバックにした写真がそれは美しい。
    驚くのは、被写体のすべての部分にピントがきっちり合っていること。
    咲いた花を真上から撮るなど図鑑ならではの撮り方であり、通常では考えられない。
    ところがこれが大成功しているのがこの本で、おかげでミクロの世界まで観察できてしまう。
    それも、目の前で息づいているかのように生き生きとその構造をとらえている。
    数々の植物図鑑と様々な山野草辞典や樹木図鑑を揃えて読んで来たけれど、もう脱帽。

    花は、全体像をとらえたものと、横向きと花の真上からの、3種。
    更に、花後の実の姿もとらえられている。
    それぞれに添えられた解説がまた素晴らしくて、とても図鑑に載せる解説とは思われないほど。

    例えば夏の宵口から咲き出す「カラスウリ」の花について。
    『野辺が夕闇に包まれるころ、花の白い婚礼衣装の裾は目に見えるほどの速さで広がります』
    で始まる。そして最後は、
    『わずか一夜の花ですが、めでたく逢瀬が成功すれば秋には小さな朱赤のハロウィンランタンが
     つるに灯されます。』
    と締めくくっている。
    愛しくてたまらないという、野の花に抱く思いがこちらにもストレートに伝わってくる。

    黄色い花、白い花、青・紫の花、赤色の花、緑・茶色の花、の順にまとめられており、それぞれの間にあるコラムも読みごたえがあって楽しい。
    小さな花たちへのたくさんの愛情をこめて作られた一冊。

    刈り取っても刈り取ってもホラーのように増え続けるヤブガラシの花を、ここで初めて見ることにもなった。こんなに可愛いだなんて、知らなかった。これじゃもう刈り取れないわ・笑

    • 5552さん
      nejidonさん、こんにちは!
      どストライクの本で若干興奮気味です(^-^)
      愛らしすぎる~とメロメロです。

      ちょっと前、気にな...
      nejidonさん、こんにちは!
      どストライクの本で若干興奮気味です(^-^)
      愛らしすぎる~とメロメロです。

      ちょっと前、気になる雑草がありました。
      道の側溝の鉄格子から真っ直ぐに延びていて、薄紫の小さな花がスパイラル状に並んでいる花。
      あの花の名前なんだろう、と思っていたら、Amazonのこの本の紹介欄にお姿とお名前が!
      『ネジバナ』....なんてストレートな。
      もっと可愛い、ロマンティックな名前がついているかと(笑)
      まあ現実なんてそんなものでしょうね(苦笑)
      「オオイヌノフグリ」や「ホトケノザ」も名前をつけた方の気持ちを知りたいです(^.^)
      でも名前を知るともっと愛しくなりますね。

      春はお花たちの季節ですねー。
      nejidonさんの『桜の本』の連続レビューも「一足早い桜祭りだっ♪」とちょっとはしゃいでました(*>∀<*)
      今週末は桜日和のところが多いですね。
      静かにうっとりと敬意をもって眺めたいものです。

      2018/03/24
    • nejidonさん
      5552さん、こんばんは(^^♪
      コメントありがとうございます。とても嬉しいです!
      どストライクでしたかー。良かった良かった!
      この本...
      5552さん、こんばんは(^^♪
      コメントありがとうございます。とても嬉しいです!
      どストライクでしたかー。良かった良かった!
      この本の写真は本当に綺麗なんですよ。
      レビューだけでは伝えきれない部分もありますので、ぜひ手に取ってみてくださいませ。
      ハンディサイズなので、持ち歩きにも便利だと思いますよ。

      私もさっそくAmazonに見に行ってみました。
      本当に画像付きで解説されてましたね、びっくりです!
      私の方では、この花は「もじずり」と呼びます。「ネジバナ」って呼ぶ人もたまにいます。
      ピンク色のが一般的ですが、白もあるんですよ。どちらも可愛いですよね(^^♪
      「さくら」からのシリーズレビュー(笑)は、季節の先取りです。
      咲く前に読んでいただくともっと良いかなと思いまして。
      5552さんはお花見に行かれますか?
      ほんの短い期間しか見られないので、なんとかこの眼に焼き付けたいものです。
      ありがとうございました。
      2018/03/24
  •  小学生の頃、植物図鑑を毎日のように眺めていた私。植物好きの父の影響もあり、植物を外で観るのが、今でも大好きです。
     雑草の小さい花もよく観察していたつもりでしたが、この本の写真には驚き!隅々までくっきりはっきり、まぁ何と美しいこと!こんなふうになっていたのね!と感動しました。
     毎日の散歩での雑草観察が、ますます好きになりそうです。ケータイのカメラにマクロレンズ付けてみたいです。

  • まさに、センス・オブ・ワンダーの世界でした。ほんとうにきれい。。。近所の公園やうちの周囲にたくさん生えている身近な雑草の花。水引も、アカマンマの花もこんなに可愛らしいなんて…知らなかった。全部いとおしく感じました。いつもブチブチと抜いてゴメンね。すこし反省してます。

  • 深度合成という手法で撮影された、雑草の花の図鑑。
    白・赤と、色別に紹介、基本的な情報は簡潔。
    目立つのは、和名と大写しの花。実物大の写真もある。
    雑草は庭の大切な脇役・・・そんな彼らがこの本では主役です。
    よく見て!こんなに美しいのよって、雑草が主張しています。
    まさに自然の造形美で、生命の瑞々しさまで感じます。
    花ごとの解説やあちこちにちりばめられたコラムも楽しい(^^♪

  • 背景が黒なのがユニーク。そこに惹かれて買った。一つ一つの花が大きく見ることができ、最高。キュウリグサ、かわいいぞ!

  • 雑草の図鑑は多いのだが、その中でも「花」に焦点を当てて紹介した図鑑。
    小さい花々を拡大して見せられると、そこに美しい世界を見出すことができる。

  • 雑草もそれなりに好きなので、それなりに見てはきたが、ここまでの「美しさ」があったとは!
    改めて今、見直しているが、いくつかその名前を挙げてみたい。
    ヤブジラミ、ヨウシュヤマゴホウ、ハコベ、ユキノシタ、オオイヌノフグリ(これは見慣れているるハズだったが、倍率高いとイメージは全く変わってくる!)、ヘクソカズラ(これは匂いが強烈なので、じっくり見てなかった。が、これもアップで見るととても美しい!)、イヌタデ、ヌスビトハギ、ニワゼキショウ(これは実物大でも綺麗で、好きな花の一つ)、ネジバナ(実物大でもアップでも、お見事な美しさ!)

    ルーペを使って、雑草の花も楽しみたい。

  • タイトル通り雑草が美しく撮られている、だけなのだが、ビジュアルの魅力で楽しませてくれる。名もなき雑草も野草と呼びたくなり、道端であーこいつは確か。。。と言ってみたくなる一冊。

  • 【子ども科学電話相談 先生名鑑】多田多恵子先生 - 枕然記
    https://kokoro-afinadora.hatenablog.com/entry/2019/04/27/175841

    美しき小さな雑草の花図鑑 | 山と溪谷社
    https://www.yamakei.co.jp/products/2815550120.html

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著者プロフィール

東京都生まれ。東京大学大学院博士課程修了、理学博士。現在、立教大学、国際基督教大学、東京農工大学非常勤講師。植物の繁殖戦略や虫や動物との相互関係を調べている。著書に、『美しき小さな雑草の花図鑑』(山と溪谷社)、『種子たちの知恵』(NHK出版)など多数ある。

「2019年 『したたかな植物たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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