ベニシアの「おいしい」が聴きたくて

  • 山と渓谷社 (2024年2月13日発売)
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本 ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784635580458

作品紹介・あらすじ

ありがとうベニシア。 あなたがいない日々に想う。

2023年夏、ベニシア・スタンリー・スミスさんが京都大原のご自宅で亡くなりました。
64歳で発症したPCA(後部皮質萎縮症)が進行し、亡くなる72歳までの8年間のベニシアさんの日々の様子を、夫である梶山正氏がつづったエッセイ集です。
徐々に目が見えにくくなり記憶が薄れてゆく中で、悪戦苦闘しながら介護を続けた正氏の葛藤の日々が赤裸々につづられています。

この日を予告するかのように、大原の古民家に暮らすことになったベニシアさんが初めて口にしたのが「私はこの家で死ぬ」という言葉。
月日は流れても、今も、ベニシアさんの高い志しに多くの人々が感動し、彼女を慕い続けています。

彼女が日本人の心の中に残したものは一体何だったのでしょうか。
本書は亡くなるまでの7年間の足跡を追う貴重な一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • ベニシア・スタンリー・スミスさんの京都大原での最後の日々を、夫・梶山正さんが綴ったエッセイ『ベニシアの「おいしい」が聴きたくて』を刊行 | 株式会社インプレスホールディングスのプレスリリース
    https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000005731.000005875.html

    ハーブ研究家・ベニシアさん夫の梶山正さんが明かす「最後の日々」〈1〉有名になった妻との間にくすぶっていた“わだかまり” | 女性自身(2023/12/03)
    https://jisin.jp/life/living/2265577/

    ベニシアの「おいしい」が聴きたくて | tsumina garden 摘み菜ガーデン便り(2024-02-15)
    https://ameblo.jp/shintabi/entry-12840739141.html

    猫のしっぽ カエルの手 - NHK
    https://www.nhk.jp/p/venetia/ts/E8XK5NPNY9/

    梶山正「京都大原で暮らす」|最終話 日本一小さなトンボを見に行く - 読みもの | 石見銀山 群言堂 公式サイト │ オンラインストア
    https://www.gungendo.co.jp/article/details/003982.php

    ベニシアの「おいしい」が聴きたくて | 山と溪谷社
    https://www.yamakei.co.jp/products/2822580450.html
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    (yamanedoさん)本の やまね洞から

  • ベニシアさんが病気になって亡くなるまでの闘病期
    読んでいて辛いと同時に、ベニシアさんの表には出さない性格が梶山さんの視点で赤裸々に描かれている。

  • NHKでベニシアさんを見ていて
    同じようにはできないけど憧れていました。

    4年前『ベニシアと正、人生の秋に』を読みました。
    表紙は写真家のご主人との幸せそうなツーショット。
    でもベニシアさんはその1年半前に
    PCA(後部皮質萎縮症)と診断されていました。

    もう大好きなガーデニングはできなくて
    丁寧に育てた、扱いの難しいバラは姿を消し
    この土に合った元気な植物だけが咲いていく。

    そして二人で静かに大原で暮らしていく。
    『ベニシアと正、人生の秋に』は
    そういう話だった記憶があります。

    しかしこの『ベニシアの「おいしい」が聴きたくて』
    ひと言で言えば「介護記録」です。

    いや、本当に大変です。
    正さんが率直に書いてくださったので
    今後こういう可能性のあるかたは
    読んでおいたら良いと思いました。

    私自身はこんなことになるなら安楽死したいと
    改めて思いました。

    ごめんなさい。

  • ベニシアさんの介護記録。本当に読んでて辛かった。異国の中で亡くなるって心細いようで、大切な人に囲まれて亡くなったことが幸いだと思う。

  • 『猫のしっぽ カエルの手』は母が好きで、私は時々見る程度。とても素敵な庭と、丁寧な生活は憧れるけれど、とても真似できそうにない。だいぶ高い場所にいる憧れの人だったベニシアさん。
    訃報のニュースは知っていたけれど、闘病の話は知らなくて、72歳は日本人の感覚としては「まだ若いのに」と思った。

    本書は介護記録である。
    病気がわかってもどこか他人事で、施設を探したり、障害のある娘に世話を任せたり。読者としては「ベニシアさんが可哀想」と感じてしまうが、介護は当事者にしかわからない辛さがある。
    長年寄り添ったパートナーが徐々に老いてゆく不安、それによって自分の生活が変わってゆくことを受け入れることもなかなかできない。

    終わってみてから「ああしておけばよかった」「あのときこうすれば」と後悔する。きっとこの本を書くのは苦しみと悲しみの連続だったろう。
    それでも、俄かファンとはいえ、この本を読めて良かったと思う。

  • 実際に介護した人にか解らない辛いことを思い出しながら出筆するのは辛かったでしょうね。ベニシアさんの生き方が素敵過ぎたので変わっていく姿は本当に辛かったと思います。

    それでも どうされているかな?と思っていたので又 この本にで会えて良かったです。助けてくれる人の和。ベニシアさんが明るく紬いできた人との関わり、生きた証拠そのものがそこにありますね。
    大原 良い所です。

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著者プロフィール

山岳写真家。1959年長崎県生まれ、京都市在住。84年ヒマラヤ登山の後、インドを放浪。帰国後、京都に本格的なインド料理店「DIDI」を経営するかたわら、自然・山岳を専門にした写真家としても活躍する。山岳雑誌に登山についての記事を連載し、登山ガイドブックなどの著作多数。単書に『関西の山歩き100選』(昭文社2008年3月)がある。

「2015年 『ポケット図鑑 日本アルプスの高山植物』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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