ツキノワグマの掌を食べたい! 猟師飯から本格フレンチまでジビエ探食記
- 山と渓谷社 (2024年3月19日発売)


- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635810241
作品紹介・あらすじ
クマの掌は何の肉の味に似ている?
海ガモはまずいって先輩猟師が言ってたけど!?
最近話題のキョンってうまいの? などなど
ノンフィクションライター北尾トロが狩猟で得た30種のジビエを食べまくる!!!
「クマの掌は何の肉の味に似ている?」
「海ガモはまずいって先輩猟師が言ってたけど!?」
「“黒い鳥はまずい伝説”は本当?」
「全国各地でさまざまな被害を出しているアライグマって食べられるの!?」
「最近話題のキョンってうまいの?」
などなど、北尾トロが狩猟で獲れた30種の鳥獣を食べまくる!!!
*本書に収録の鳥獣
◆鳥類 17種(狩猟+有害捕獲)
マガモ、カルガモ、コガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キジ、ヤマドリ、コジュケイ、エゾライチョウ、キジバト、ヤマシギ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カワウ、アオサギ(非狩猟/有害鳥駆除で捕獲)、バン(2022年~非狩猟/2013年に捕獲時の話 )
◆獣類 13種(狩猟+有害捕獲)
シカ、イノシシ、ツキノワグマ、アナグマ、アライグマ、ハクビシン、キツネ、タヌキ、イタチ、テン、ノウサギ、ヌートリア、キョン(非狩猟/有害獣駆除で捕獲)
感想・レビュー・書評
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著者の北尾トロさんは、作家で自身も狩猟免許(エアライフル)を持ち、趣味で狩猟鳥を狙っている。
狩猟の魅力は、自分で獲った肉を自分で食べる特別感にあるという。しかし、駆除目的の肉は大半が埋設処理され命が無駄にされている。
そんな、ジビエ肉の現状や利活用の機運が高まる今後の展望について、本書では様々な種類の野生鳥獣をプロの手などで料理に仕上げ品評会的に感想を述べている。
知ってるあの鳥やあの動物のジビエとしての度肝を抜く感想にあっぱれ!
ていねいに解体されたジビエは、どれも美味しいんですね。著者の「もらった命を大切にしよう」という心意気に大賛成!共感します。
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子どもの頃、誰かがやまどり?を持ってきてくれて、鍋にして食べて、
めちゃくちゃうまかった記憶が、かすかにある。
はっきり記憶にあるのは、監査法人を失業したときに、
北海道で牛の脂を石鹼にする会社を立ち上げた高校時代の友人を訪ね、
鹿狩りの現場に立ち会い、さらに、獲物を裁くところを見せていただき、
お土産に鹿肉を頂き、ステーキで種、めちゃくちゃうまかった記憶、、、
私のジビエ体験はその二つくらいかな。
でもそのふたつが、この本を非常に立体的なものにしてくれた。
ヤマドリ、キジバト、ヒヨドリ、ムクドリ、カラス、シカ、イノシシ、
ウサギ、ハクビシン、アナグマ、アライグマ、ウサギ、熊!
著者はどれも美味しそうに頂いている。
自分もエアライフル、、、空気銃で鳥を撃つがあまり当たらず、
狩猟仲間のおこぼれにあずかるのが実に美味しそう。
いくつかの店の紹介もあった。長野、大分、、、行きたいなあ。食べたいなあ。
まずは福岡マラソンの焼き鳥屋の希少部位かな。たのしみ
はじめに
初めて獲ったバンの味
狩猟鳥獣はどうやって選定されている?
狩猟のスタイルと獲って食べるまでの話
朝は空気銃で鳥を撃ち、夜はフレンチのシェフになる
やまのにく、売ってます
猟師がつくる郷土料理は和のジビエ満載だ
今宵……山の鳥たちの実力に触れる 美味探求! ジビエマスターのフルコース
水辺の鳥食べ比べ会開催! カモ5種とアオサギを炭火焼きで味わう
なぜ誰も、食べようとしないのだろう 「黒い鳥はまずい伝説」の真偽を確かめる
品の良いスープ エゾライチョウの参鶏湯
【コラム】猟師飯
大勢で楽しみたいシカのしゃぶしゃぶ
シカVSイノシシ ハツとレバーを食べ比べてみた
ほっぺたが落ちる旨さ!? イノシシの頬肉赤ワイン煮
タンはジビエの優等生
シカのホルモン焼き
熊掌料理――ツキノワグマの掌を食べたい!
ノウサギとテンの食事会
イタチの丸焼き
タヌキ、キツネ、ハクビシン、ヌートリア 毛皮獣4種は肉もおいしいのか?
アナグマ最強!
無敵のアライグマ!
魅惑のキョン! ふんわり&さっくりの新・房総ジビエ
おわりに
*本書に収録の鳥獣
◆鳥類 17種(狩猟+有害捕獲)
マガモ、カルガモ、コガモ、ハシビロガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、キジ、ヤマドリ、コジュケイ、エゾライチョウ、キジバト、ヤマシギ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、カワウ、アオサギ(非狩猟/有害鳥駆除で捕獲)、バン(2022年~非狩猟/2013年に捕獲時の話 )
◆獣類 13種(狩猟+有害捕獲)
シカ、イノシシ、ツキノワグマ、アナグマ、アライグマ、ハクビシン、キツネ、タヌキ、イタチ、テン、ノウサギ、ヌートリア、キョン(非狩猟/有害獣駆除で捕獲) -
なんかこう、ツキノワグマの掌を食べたくて、色んな伝を辿ってツキノワグマがその目的かと思ったら、かなり違った。
著者は狩猟を趣味で行っており、取材もあって普段からジビエは食っとるんだが、日本で狩猟できる四十六種類の対象を制覇したいと思い立ったようだ。
猟をする人がとったものを全て食うわけではなく、また、何でも獲るわけではない。案外数種類しか口にしたことがないそうだ。
なるほど。
三十種類実際に口に出来たと言っている。
全てが本に記載されているかは確認しなかったが、初めて口にするような肉もあり、大半は美味かったようだがやっぱり不味いものもあって、その辺の筆致は読みやすいと思った。
今のところ、ジビエの頂点は、キョンのようである。
千葉県民、頑張ってほしい。 -
たくさんのジビエ、その料理法や食レポ、写真にも助けられて想像しながら堪能しました。
熊の掌の料理、どんなふうかやっとイメージができました。 -
面白かった!よく見るジビエだけじゃなくて、野生動物、かなりの種が食べられるんだ。というか、そんなにたくさん駆除されるのかと思うと複雑だけど。せいぜい鹿や猪くらいまでが素人が出会えるジビエだから。いつかジビエの店に行って食べてみたい。クマの掌の処理から調理までの写真が、まあまあ衝撃かな。頭のどこかにある、解体って大変な部分を誰かがやってくれるから、肉が食べられるっていうのを改めて目にしてるから。感謝。
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肉を食わせろ! 野生動物の肉を!
というのは当方の感想である。
本書に登場する様々な動物、それを狩り、美味しくいただく……。
一度は憧れる行為だが、本作では様々な写真付きで、さらに狩猟獣の変遷まで掲載されていて面白かった。カラスが美味い、というのは意外だった。 -
著者プロフィール
北尾トロの作品





