毒きのこに生まれてきたあたしのこと。

著者 : 堀博美

• 天夢人 (2019年10月15日発売)

感想・レビュー・書評

[コルベットさんの感想 · 2023年11月23日]

キノコ界隈はとにかく
根拠のない迷信だらけ。

知らない野生キノコを
食べないこと！

ぱっと見美味しそうな
子たちが恐ろしい毒を
宿しているのね･･･

特に白いキノコはダメ。

食用キノコと見分けが
つかないコレラタケや
ドクササコ、

その中毒症状の陰湿な
ことたるや(((；ﾟДﾟ)))

症状が出るまでの潜伏
期間が長いのもキノコ
毒の特徴のひとつ。

もし口にしてしまった
ことに気づいたら、

すぐ病院にかかれない
場合の次善の策として、

ぬるま湯などを飲んで
徹底的に吐き出すこと。

好奇心旺盛かつ無鉄砲
なとこがありキノコが
大好きな私は厳重注意！

スーパーの栽培キノコ
で満足するべし！

[かなさん · 2023/11/24]

コルベットさん、この表紙、
私の好きな、ヒグチユウコさんが手掛けてるんですね(*^^*)
私、ヒグチユウコさんの絵が好きなんですよね！！
思わず、反応してしまいました♪

[コルベットさん · 2023/11/24]

かなさん、おはようございます。そういえば、ヒグチユウコさんといえば、かなさん♪ギュスターヴくんはかなさんの本棚で名前を知りました。表紙に惹かれて手にとったのですが、残念ながら表紙の他にヒグチユウコさんの挿画はありませんでした(泣

[Nōmākuさんの感想 · 2022年9月6日]

『あたし　きのこ』から始まる毒きのこ集。基本データ、毒成分、主な中毒症状、似たきのこ、事例、などなど、読み耽ってしまった。食べられるきのこも、必ず火を通すこと。肝に命じます。科学の進歩で未知のきのこをかじってみることをしなくなって良かった。沢山の犠牲の上に毒きのこと認知されているとはいえ、無闇矢鱈、そのへんのきのこを食べちゃだめですねぇ。父親が、きのこ先生なる人とキノコ狩りをしてきたりするのだが、もう無理。信用ならない。そーいえばそろそろ、きのこ王国にも行きたいなぁ。あそこのきのこは間違いないでしょう。

[かとのひもさんの感想 · 2022年4月21日]

〇毒きのこを食べたことがわかった場合、即病院に行って胃を洗浄してもらう　
〇縦に裂けると毒では無い…は、迷信
　きのこは乾燥させて食べれば大丈夫…は、迷信
　イグチに毒なし…は、誤り
〇毒きのこは目で愛でる
〇読者には食べるなといいつつ、食べとる著者。科学者とマニアって、絶対に口に入れるんだよな～。研究のためだけど。
よい子はマネしちゃダメ、絶対。
〇迷ったら食べない
〇毒きのこは注意が出て初めてわかる…マッドだ
〇毒きのこちゃんの詩がすてき。最後、胞子になって飛んでいったのね！また会える日まで

◎毒きのこのﾀﾀﾞｼｲ知識がもっと広まってほしい。

1:毒きのこの怖さ
・ドクツルダケで家族を亡くした人の手記
　著者のオオイチョウタケ？体験
・ブッダが食べた毒きのこを推理する

2:毒きのことは何か
・｢人体に対して害のあるせいぶんを含むきのこのこと｣
・毒きのこのグループ
　菌学者：横山和正さん｢毒きのこデータベース｣より
　※F グループは筆者
　A :致命的な毒
　　細胞を破壊し、腎臓や肝臓に障害を与え、死をもたらす
　B:自律神経に作用する毒
　　発症が早く、悪酔い・発汗を起こす
　C:中枢神経に作用する毒
　　幻覚・錯乱状態を起こす
　D:胃腸障害の毒
　　嘔吐，腹痛，時には死に至ることもある。毒成分はまだ、よくわかっていないものが多い
　E :末端紅痛症状の毒
　　とにかく痛い
　F :その他の毒
　　不明な点が多いもの

毒きのこのお話・44毒
・上記各グループの代表的なきのこと事例集
・白いきのこには手を出しちゃダメ。他のきのこも同定が難しい。素人には無理
・アルコールと毒きのこは最悪の組み合わせ
・世界で一番愛されている毒きのこ…ベニテングタケ
・地方により名前が違うことがある
・バーベキューで焼かれる代表的きのこ…オオシロカラカサタケ
・きのこ鑑定員
・テングタケ属は毒きのこファミリー
・食菌から毒きのこになったスギヒラタケ

心得:きのこで中毒しないために
・未然に防ぐ
　食べない、採らない。あげない。
　プロに見てもらう
・中毒したときの対処法
　速やかに医療機関へ
　日本中毒情報センターへの相談

〇当たったのに、同じきのこを食べる人が何人かいる。なんでだ。

☆毒を持って毒を制す
　ドクツルダケ、カキシメジ、ドクベニタケなどを大量摂取した3人が無事で元気溌剌だった。
☆毒きのこ事件
☆キヌガサダケの冤罪

3:食用きのこの毒
・栽培きのこも食べ方で中毒
　どんなきのこも生で食べると中毒する
・マツタケアレルギー、シイタケ皮膚炎

☆迷信
・いい香りがすれば食べられる
・地味な色なら大丈夫
・油炒めにすれば毒は消える
・塩漬けにすれば毒は消える
・大根おろしと共に煮ると毒がなくなる
・傘の裏がスポンジ状のイグチの中摩橋毒がない
・ナスと煮れば毒はなくなる
・銀の匙をきのこ料理に入れて黒くなったら毒

4:毒きのこの地域性
・伝統的なきのこ食は東高西低
　毒きのこの事故も対策も同じ
・毒抜きの伝統…もともと救荒食
・毒抜きの方法
・世界の民族と毒きのこ
　好き嫌いが分かれる
　宗教、きのこが好きすぎて一時期禁止された国も(中毒者が跡をたたなかった)

5:歴史のなかの毒きのこ
・遺物や文献から拾う毒きのこ
〇日本、きのこ型土製品！きのこ遺物世界最古
〇神聖ローマ帝国…一皿のきのこ料理がヨーロッパの命題を変えた

・日本の歴史のなかの毒きのこ
　平安時代
　ツキヨタケ暗殺未遂事件
　江戸時代
　ノボリタケ木登り事件

6:文学・マンガのなかの毒きのこ
〇紹介の中から、読みたく思ったもの
・小林一茶　うつくしやあら美しや毒きのこ
・『断章4』竹久夢二
・『毒きのこのお話』セルゲイ・プロコフィエフ
・｢無声慟哭｣｢おいけとばすな｣宮沢賢治
・『なかないで、毒きのこちゃん』デイジー・ムラースコヴァー
・『くさびら譚』加賀乙彦
・｢舞様｣白戸三平
・『縄文少年ヨギ』水木しげる
・『あるふぁべてぃく』中井英夫
・『きのこくーちか』新國みなみ
・『かわいいきのこ』うつろあきこ
・『三枝教授のすばらしき２２０００９９９学教室』香日ゆら

[死海文書技術研究所さんの感想 · 2020年7月13日]

図書館で目に止まって、借りてみよう、と思い手に取った一冊です。

なるほど、毒きのこ愛に溢れた一冊です。
きのこ好きの先輩に導かれてきのこ沼にハマりたいという気持ちのある人間のみが手にする価値のある「毒きのこ入門」のような本だと理解しました。

でもごめん、私はそっちのケはなかった。

加えて、当方山に登る趣味も無し。

色んな毒きのこの種類と中毒報告をパラパラめくっては、「ほう、そうなるんだ」とお勉強させていただくのが関の山でござんした。

[osawatさんの感想 · 2021年10月10日]

ふむ

[／まことさんの感想 · 2019年12月25日]

最初に毒きのこの中毒体験をいくつか、そのあとは本の半分以上を使って毒きのこを個別に解説、残りは毒きのこの毒や食べられる地域性、歴史上、文学上の毒きのこについてが書かれていますがメインと思える毒きのこの解説部分が名前、毒の種類、中毒の事例等が書かれているだけで写真やイラストは一切ありません。本の最初にカラーで何種類もの毒きのこの写真を載せているのだから番号を振って解説ページと繋げるだけでも大分読みやすくなると思うのですが…。
他の部分も情報が浅く、新聞に載った中毒事例や体験者の手記の転載部分の情報が一番くっきりとしていました。
まるまる一冊毒きのこで著者の愛が溢れているのは分かりますがまとまりの悪い本でした。