鉄道まるわかり012 特急列車のすべて

  • 天夢人
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635822718

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  • 鉄道を利用していれば、お世話になる機会のある特急列車。特急列車とは「特別急行列車」の略だった。




    驚いたのは、戦前はお金持ちや名士などセレブのための乗り物だったことだ。それが、戦後になり主要幹線に1日1往復程度だった特急列車が、ダイヤ改正の度に増えた。さらに地方路線にも登場した。




    私鉄における特急電車の位置付けは、会社の顔だった。例えば、新宿から箱根に路線を持つ小田急電鉄は、戦前から温泉地として有名な箱根に列車を走らせていたが、戦後になり個性的な車体とカラーの電車を走らせるようになった。




    そして、1963年に登場するのがロマンスカーだ。今では小田急電鉄と言えばロマンスカーというようになった。



    「ロマンスカー」という単語は、2人掛け席を示していて他の鉄道会社でも使っていた。しかし、今では「ロマンスカー=小田急の特急」を意味し、小田急電鉄の登録商標になっている。




    2018年3月から運行開始したのは、7000形GSEだ。愛称はGraceful Super Express(GSE)で、「箱根につづく時間を優雅に走るロマンスカー」というコンセプトで設計された。



    「今までに見たことのない新しい車両」と言われたのが、西武鉄道の池袋から秩父間を走る001系「Laview」(ラビュー)だ。



    前面には三次元曲面ガラス、側窓には大型ガラスを取り入れた。車体のデザ基本デザインは、建築家の妹島和世(せじまかずよ)氏が監修した。建築家が鉄道車両に関わるのは珍しいそうだ。




    戦前の特急はどのようなものだったか。1912年6月15日、日本初の特急電車が新橋~下関間に誕生した。もともと、1906年から新橋~神戸間を走っていた「最急行」と呼ばれていた第1・第2列車を延長したものだ。所要時間は、下りで25時間08分と長旅だった。



    そこから今に至る特急電車の歴史。各鉄道会社のかつて走っていた特急電車、現役の特急電車といろいろなものがコンパクトに詰まっている。




    鉄道マニアでなくても楽しめる。

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