オオカミは大神 弐 狼像をめぐる旅

著者 :
  • 天夢人
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本棚登録 : 27
感想 : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784635823005

感想・レビュー・書評

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  • 狼像の本第二段です。
    今回は関東の狼像がピックアップされています。
    個人的に、地元のご年配の方しか知らないような狼像や神社に関するお話がとても興味深かったです。

  • 何かあるときに頼りにしたくなるのは今も昔も変わらない。




    江戸時代にコレラが流行したことがあった。安政5年(1853年)に流行した際、コレラ封じに狼信仰が盛んになった。




    狼信仰で有名な神社といえば、埼玉県秩父市にある三峯神社だ。公式記録「日艦」によると、安政5年8月になると御眷属(けんぞく)、つまりお犬さまの拝借するための登山者が急増した。





    12月には13000件にも及び、東海道各地と江戸から多くの人々が参拝した。





    当時は、コレラについてよくわかっていなかっ
    たので、お犬様に頼らざるを得ない事情があった。




    三峯信仰は、北は北海道や東北、南は四国までに広がった。狼の迫力もそうだが、鹿など獣が作物を食い荒らすので、食べてくれる狼に感謝していた面もある。






    各地に残された狼像は味わい深い。それぞれ個性あふれた表情をしている。






    思いもしないような所にも三峯神社があったり、新たな発見がある。





    1つ驚いたのは、根拠もないフェイクニュースによって、お犬さまの頬が削られたことだ。それは去年の暮の出来事だった。




    お犬さまの削り粉を馬券など一緒に財布に入れると、馬券が当たって金が貯まるというウワサだった。




    削られたお犬さまがあるのは、東武東上線の上板橋駅の近くにある桜川御嶽神社だ。





    人間の強欲さにはお犬さまもびっくりだ。




    それにしても各地に狼像が現代まで生き残っているのは貴重だな。

  • 愛らしいお犬さま、威厳のあるお犬さま、地域の人々に大事にされている様々な狼像
    古来から山の恵みを頂いてきた日本の、山の神さまの卷属
    三峯講、御嶽講
    コレラの歴史と現在のコロナ祈祷
    いつか三峯神社に行きたいなあ

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著者プロフィール

1958年、山形県生まれ。山形大学工学部卒、写真家。メコン川、中国雲南省、アジアの米などをテーマにしたのち、1999年から「日本の棚田百選」の撮影を始め、全国で棚田の写真展を開催する。2006年、棚田学会賞を受賞。2016年、認定心理士の資格を取得。著書に『全国の犬像をめぐる――忠犬物語45話』(青弓社)、『棚田を歩けば』(福音館書店)、『アジアの棚田 日本の棚田――オリザを旅する』(平凡社)、『日本の棚田百選――米も風景もおいしい私たちの「文化遺産」』(小学館)、『メコンを流れる』『メコン河――アジアの流れをゆく』(ともにNTT出版)、共著に『花咲う――被災地の櫻と復興』(廣済堂出版)、『復活への記憶――東北ふるさとのアルバム』(マガジンハウス)など。2013年から「旧暦棚田ごよみ」(NPO法人棚田ネットワーク)を毎年発行。

「2018年 『犬像をたずね歩く』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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