艶本の歴史 江戸時代好色文芸本事典

  • 雄山閣 (2024年11月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784639030119

作品紹介・あらすじ

2025年大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」の主人公、蔦屋重三郎らが世に送り出し、江戸庶民に愛された
“江戸文芸”のなかでも多くの割合を占める〈艶本〉〈好色本〉を徹底解説!
数多くの「書誌」情報や貴重図版を収載、さらに充実した「解説篇」によって、〈艶本〉〈好色本〉の歴史的変遷と江戸庶民文芸としての意義を解き明かす。
『江戸時代好色文芸本事典』(雄山閣・1988)を底本とし改版、多数の図版を追加し全面リニューアル。

感想・レビュー・書評

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  • 性文化と遊里
    - 遊里の役割: 江戸時代の遊里は、単なる性の提供の場ではなく、文化交流や社交の場としても重要であった。
    - 遊女の地位: 遊女は社会の中で独自の地位を持ち、彼女たちの生活や心得についての記述が多く存在する。

    文芸と好色文学
    - 好色文学の発展: 江戸時代における好色文学は、古典文学や民間伝承から影響を受けつつ、多様な形態で発展した。
    - 浮世草子と好色本: 浮世草子は庶民の生活を描写した文学であり、それに続く形で好色本が出現。これらは人気を博し、広く流通していた。

    具体的な作品と著者
    - 著名な作品: 江戸時代の好色文学の中で、三浦浄心の「そぞろ物語」や、徳永種久の「色道大鏡」が挙げられる。
    - 評価と影響: これらの作品は、遊里の文化や遊女の生活を描写することで、当時の社会風俗を理解する手助けとなる。

    言語と表現
    - 川柳と口語の使用: 江戸時代の文学には、川柳や口語が多く取り入れられ、庶民の言葉で表現されることが多かった。
    - 秘語の理解: 当時の文献には、秘語や隠語が使用されており、これらを理解することで、当時の文化や風俗がより深く理解できる。

    性に関する秘事
    - 性の秘戯: 性に関する秘事が多く記されており、遊女や客の間でのコミュニケーションや習慣が詳細に描写されている。
    - 社会的規範と禁忌: 性文化における社会的規範や禁忌も議論され、当時の人々の価値観を反映している。

    文化的背景
    - 江戸時代の社会構造: 江戸時代の社会構造や身分制度が、遊里や好色文学に与えた影響についても考察されている。
    - 風俗研究の重要性: 遊里文化の研究は、当時の風俗や人々の生活様式を理解する上で欠かせないものである。

    まとめ
    本書は、江戸時代の好色文学と遊里文化を通じて、当時の社会や文化を深く理解するための貴重な資料であり、文学、歴史、社会学の観点から多角的に分析されている。これにより、現代における性文化や人間関係に対する考察をも促す内容となっている。

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