認知心理学 (New Liberal Arts Selection)

  • 有斐閣
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本棚登録 : 396
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (538ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641053748

作品紹介・あらすじ

認知心理学の全領域について、最新の研究知見を取り入れつつ、基本的な考え方、用語、概念の理解を目指し、豊富な図表と厚みのある解説を施した本格テキスト。第一線の研究者による最新トピックス紹介、本文二色刷とカラー口絵、文献案内、練習問題などにより、高い学習効果を備えた決定版。

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに大学の時の懐かしい記憶を頼りに認知心理学の本を読みました。
    忘れているところも多く、または読んでいても意味が分からないところもぼちぼちありましたが、新しい研究等を知れて普通に面白かったです。社会心理学と認知心理学は面白い。

  • ◎こころ:私たちのやる気、認知、思考、判断、行動の不合理さや性向を認知心理学がかなり明らかにしてくれたところがあり、それを医療福祉分野でも織り込んで思考することが大切。
    ○ツボ:伝わりやすいコミュニケーションとは、犯しやすい判断・意思決定ミスとは、問題解決やアイデア創出はどのように生まれるのか、など。
    ☆問い:あなたの研究分野では、意思決定支援やナッジ利用など、近年の認知心理学的成果が影響していることがありますか?

  • 認知心理学の教科書.

  • 認知心理学という学問分野に対する現在の知見や、どのような方法で試験されるかというアプローチについて理解を深められる一冊であった。
    自分は認知の発達や人間の認知の癖について知識を得ることによって、他者に何かを伝える時や他者の思考の段階を把握できるのではないかと思い、この勉強をしたいと思った。
    自分が欲しい情報が載っている部分もあれば、少し物足りない部分もあったが、考え方や実験結果にはなるほどと思う所も多く在り、有意義な本であったと思う。

  • 今回,学会で発表した内容ではいくつかの日本の心理学研究を参照していた。それらはウェブで入手できるという制限もあったが,けっこう『教育心理学研究』という雑誌に掲載されたものが多く,幼児や児童を対象にしていることから,発達心理学の研究者もいたようだ。しかし,心理学の下位分野はよく分からず,でも学会発表ではその辺を少し単純化してでも分かりやすく表現したいので,なんとなく認知心理学と表現した。
    そのことが気になって,一応その名のついた教科書を探してみて,Amazonの評価がよかったものを購入。普段,教科書的なものを好まないので,こんなにページ数のある教科書を通読するのは初めてに近い。とりあえず,目次で気になるのは「カテゴリー化」と「言語理解」。

    はしがき
    第Ⅰ部 認知心理学の基礎――感性・注意・記憶
     第1章 認知心理学の歴史とテーマ
     第2章 視角認知
     第3章 感性認知
     第4章 注意
     第5章 ワーキングメモリ
     第6章 長期記憶
     第7章 日常認知
     第8章 カテゴリー化
    第Ⅱ部 高次の認知心理学
     第9章 知識の表象と構造
     第10章 言語理解
     第11章 問題解決と推論
     第12章 判断と意思決定
     第13章 認知と感情
    第Ⅲ部 認知心理学の展開
     第14章 認知進化と脳
     第15章 認知発達
     第16章 社会的認知
     第17章 文化と認知
     第18章 メディア情報と社会認識

    評価通り,なかなか読み応えのある教科書でした。知りたかったこともそこそこ知ることができ,それ以上になんとなく心理学全体の見取図が分かったような気がします。
    ただ,いくつかの心理学論文を読んでいる時から感じていたのは,本筋の心理学は特に一昔前は実験による実証を行うのが当たり前で,実験結果を数値で示すのが基本のようです。実験を必ず介すというその辺の論理構成がなかなか不慣れで理解を促進しないという側面はありました。また,脳科学との結びつきも強いようで,その辺りも私の研究上の信念からついていけないところもありました。また,やはりというか,欧米の研究の紹介が主で,日本の研究については世界的にみて意義のあるもののみに限定しているようなところがあり(まあ,そうでもしないと文献表が膨大になりすぎるのでしょう),私のようになるべく日本語で読みたい,あるいはこれまで読んだ文献を位置づけたいという希望には応えてくれませんでした。

  • 認知心理学の概説書です。少々中級者向けですが、体系立って最新理論や実験が紹介されており、認知心理学のテキストとしては国内で最も優れたものではないでしょうか。

  • 認知心理学の教科書。この分野は進歩が早いので、教科書もどんどん古くなっていく。僕が認知心理学の講義を受けていたのも、早いもので20年ほど前のことになるので、教科書をアップデートしました。古い知識しかないなんて、つまらないもんね。

  • 心理学を学ぶにあたって、この本は事例や用語の解説などが詳しく記載されており、参考書としてとっても使い易く理解しやすいと思ったので、この本を選びました。
    (教育学部・学校心理課程:匿名希望)

  • 認知療法の最大の目的はクライアントの自助(セルフヘルプ)を手助けすること。
    うつ病のクライアントは何か悪いことが起きると、全部自分が悪い、せっかく頑張ったのに意味がなかったといった極端な認知を抱きやすく、それが抑うつを引き起こす。その場合、たしかに自分も悪かったけれど、そもそも運が悪かった、それでも自分はよく頑張っていた、のだとというようなマイルドな認知に修正する練習をする。

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著者プロフィール

九州大学名誉教授

「2021年 『有斐閣 現代心理学辞典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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