- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641058835
作品紹介・あらすじ
現代の生の現場から問う、宗教の立場に即して考える、宗教に距離をとって問う、という三つの視点で「宗教学」を整理。宗教をめぐる119個の問いを立て、キーワードを核に見開き2頁読み切りで解説。事例も豊富で、読者自らに考えさせるよう工夫した問いが、宗教学の面白さと奥深さを伝える。
感想・レビュー・書評
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読み物としては面白いが、キーワード集としては手落ち。Q&A形式でキーワードの解説を試みているが、用語の定義をすることなく、その用語を取り巻く環境などを解説している。意図してそのように書いていることが示されているのでミスではないが、用語の意味を知ることを目的としている読者に本書は適さない。
読む上で、著者らの思想が全面に出ているということに注意しなければならない。宗教を考える切っ掛けとしては間違いではないが、考えるためにはその基礎となる知識が必要である。やはり最低限の定義解説は必要だろう。また、宗教に疑問を持つのは間違いである、という論調で展開する説明が多いのでその辺りにも留意が必要。 -
「宗教学」というものが何をどう取り扱い、どういう思想に立脚しているのかが見えてくる。そういう意味で入門的に優れている。
個人的にはポストモダンと仏教とニューエイジの関係性についての言及が特に興味深かった。ポストモダンとニューエイジはややもすれば同一視されることもあるが、本書によれば、ポストモダンと仏教は思ったよりも相性が悪く、仏教と相性がいいのはニューエイジである。現代の人文社会学に通底する(少なくとも完全な無視はできない)ポストモダンの立ち位置と、依然として周縁部に位置し続けニューエイジ。これらの概念が巻き込む人々の違いについても、今後よりはっきりとさせていきたい。 -
講義に必要な教科書。
図書室にあったから、毎回借りてたけど、買えば良かったorzな本。
色々な身の回りの宗教の問いを投げかけてくれる。
宗教イコール危険・恐怖的なイメージが付きものだけど、葬式も結婚も初詣だって、実は宗教的行事だったり。 -
見開き2頁にまとめられたキーワードを中心に『宗教学』の整理をしている一冊。
キーワードといっても単語ではもちろんなく・・問い・・です。宗教学ってなに?宗教と宗教学って違うの?そんな問いへの答えのヒントを与えています。
宗教学の第一歩ってとこで、はじめて触れる方には大変わかりやすい本だと思います。 -
現在の宗教学・宗教社会学が取り組む問題を広く扱った本。
研究者がどこに問題意識をもっているかも分かる