- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641088788
感想・レビュー・書評
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社会学の古典として知られる、デュルケムの『自殺論』の解説書です。
基本的には『自殺論』のテクストに沿って内容の解説がなされていますが、社会学という学問そのものの形成に貢献したデュルケムの歴史的な位置についても適宜説明がさしはさまれており、『自殺論』の古典としての意義についても読者が理解できるような内容になっています。
また、現在の社会学の観点から見て、いまだ十分ではないと思われる箇所や、現代日本の自殺にかんする事実をもとに『自殺論』ではのこされたままになっている問題などの指摘もなされており、多角的な観点から『自殺論』を検討するための視点も、いちおう示されているといってよいように思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
いや、分かりやすいし、凄いとは思う。こんなに「自殺」と向き合ってること自体がね。
ただ、求めていたものではなかった。まあそんなこと書いてあるわけないけども。
とりあえず、研究したから自殺が減るってわけではないよね。
うーむ、難しい。 -
大学時代に読んだ本。集団本位的自殺、自己本位的自殺、アノミー的自殺、宿命的自殺という“自殺の四分類”ってのが印象的。
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とにかくわかりやすい!
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エミール・デュルケイム『自殺論』の解説書。1979年が初版とあって解説の内容が現在とはそぐわないもの例なども多々ありますが、原本を読んで『?』で頭いっぱいになったときは、これがそれを紐解いてはくれそうです。ただ私としては、いろいろな人の考え方を見るよりはとりあえず原本読んでおいたほうがいいなぁと思いました。
デュルケイム『自殺論』概要
・自殺を個人的な理由(主に心理的)に帰することなく、個人が属する社会にその原因があるのではないかコンセプトをもとに考察を展開した社会学の古典。
・自殺のタイプを「自己本位」「集団本位」「アノミー」「宿命」という4タイプに分類し、社会的状況の変化にともなって自殺のタイプが変化していくことを明らかにしていく。
・現在からみると100年以上前に書かれた本ということもあっていろいろ不備がありますが、個人的な理由とは別に個人が属する社会がその自殺の原因の根底にあるという指摘は今もきらめきは失ってはいません。 -
フランス社会学の巨匠デュルケムの名著。