歴史にふれる会計学 (有斐閣アルマ)

著者 :
  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641120273

作品紹介・あらすじ

簿記・会計・監査の誕生から現代の会計制度の成立までをたどりながら、会計制度の基本的な枠組みを理解できるようにした好著。

感想・レビュー・書評

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  • 1996年11月発売
    四六判, 260ページ
    定価 2,160円(本体 2,000円)
    ISBN 4-641-12027-7

     会計史の入門的テキスト。会計とは何か,会計の起源,各国への伝播,日本への導入,近代会計制度の成立などを,古代ローマから産業革命以後までの社会・経済の発展を背景に平易に解説。会計史や会計学総論・会計学の学習に,また歴史書としても興味あふれる好著。
    http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/4641120277

    【簡易目次】
    序章 会計の歴史にふれる
     1 本書の意図
     2 会計史の雰囲気にふれる
    第1章 対象と方法
     1 簿記と会計の監査
     2 機能と構造
     3 前 史
    第2章 複式簿記
     1 単式簿記と複式簿記
     2 ルカ・パチオリ
     3 複式簿記の起源
    第3章 期間計算
     1 複式簿記の伝播
     2 期間損益計算
     3 複式簿記の伝播(続)
    第4章 近代会計の成立環境
     1 株式会社の生成
     2 産業革命
     3 近代会社法の生成
    第5章 固定資産会計
     1 発生主義
     2 減価償却
     3 複会計システム
    第6章 近代会計制度
     1 監 査
     2 会計プロフェッション
     3 近代会計制度の成立情況


    【癖が強い】
    pp. 17-18
    ちなみに,たとえば英語では会計を「アカウンティング(accounting)」というが,これは「説明する」という意味の動詞「アカウント(account)」から派生している。そしてまた,ちなみに,たとえば,さきほど,会計の一般的なイメージのひとつとして金勘定といったイメージをあげたが,会計は「カウンティング(counting)」,すなわち「勘定」ないし「勘定すること」ではなくてアカウンティング,すなわち「説明」ないし「説明すること」なのである。


    p. 23
    さて,したがって,ここで,やや大雑把な言い様をするならば,わたしたちが会計(ないし会計の歴史)というものをみるばあいふたとおりの見方をかんがえることができる。

  • 会計史についてさっくり読めます。

    専門書よりは、雑学に近い感じで、会計に明るくなくても大丈夫な書。

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著者プロフィール

友岡 賛(ともおか すすむ)
慶應義塾大学卒業。
慶應義塾大学教授を経て慶應義塾大学名誉教授。
横浜商科大学教授。
著書(2010年以降刊行・単著のみ)
『会計士の誕生』税務経理協会、2010年
『会計学原理』税務経理協会、2012年
『会計学の基本問題』慶應義塾大学出版会、2016年
『会計の歴史』税務経理協会、2016年(改訂版、2018年)
『会計と会計学のレーゾン・デートル』慶應義塾大学出版会、2018年
『日本会計史』慶應義塾大学出版会、2018年
『会計学の考え方』泉文堂、2018年
『会計学の地平』泉文堂、2019年
『会計学の行く末』泉文堂、2021年
『会計学を索ねて』慶應義塾大学出版会、2022年

「2024年 『入門講義 簿記論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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