本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (242ページ) / ISBN・EAN: 9784641149403
作品紹介・あらすじ
政治主導の強化の中で,現代日本の官僚たちは,日常業務や組織運営,そして政治や政策課題に対してどのような認識を抱いているのか。約20年ぶりに実施された包括的な官僚意識調査から多面的に分析する。
「現代の政治行政を知るためには,官僚の意識と行動の分析は不可欠である」村松岐夫・京都大学名誉教授
みんなの感想まとめ
現代日本の官僚制度を深く理解するための必読書であり、官僚の意識や行動を多面的に分析しています。包括的なサーベイ調査をもとに、官僚の政治スタンスや地方自治に対する見解が明らかにされており、特に興味深いの...
感想・レビュー・書評
-
官僚に対するサーベイ調査をまとめており、官僚の考え方を見ることができる。
特に興味深かったのは、官僚の政治スタンスと地方自治観。官僚の政治スタンスは、政治家より分布は狭く有権者の平均に近い。もっとも、有権者の平均に近いとはいっても東京在住者や大卒者の平均といった官僚の出自と重なる集団とはズレがあり、官僚は独自の政治スタンスを持っている。これは、自分が役人と接した時の感覚とも整合的。
また、地方自治体への見方は省庁により違いがあり、経産省や財務省といった自治体に依存しない省庁ほど無関心・敵対的である。一方で、地方自治を所管する総務省以上に、政策の執行を自治体に依存する文科省や厚労省といった役所の方が自治体の理解を重視する傾向があるのは面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2019年に約20年ぶりに実施された中央省庁の官僚に対する意識調査をもとに、現代日本の官僚は何を考え、何を目的にしているのか、また、政治主導の強化の中で、日常業務や組織運営、そして政治や政策課題に対してどのような認識を抱いているのかなどについて、多面的に分析。
官邸主導に対する評価など、分析結果はまあそうだろうなということをデータで裏付けたようなものが多いとは感じたが、政策選好で見る官僚・政治家・有権者の関係の分析や、地方自治体をどう見ているのかの省庁ごとの違いなど、興味深い知見も少なくなかった。本書は、現代日本の官僚制を考える上で、実態調査に基づく貴重な基礎資料となるものだと思う。
ただ、そもそも回答率が低いということのほか、対象者が課長級職員以上に偏っていて、実務の中心を担う若手・中堅職員の意識が反映されていないという点など、調査として不十分なところもあり、現代日本の官僚制を明らかにする上ではまだまだ課題が残されていると感じた。 -
村松岐夫先生の作品から、久しぶりの官僚制度に関する作品。
内容は意欲的だし、勉強になる。
ただ、あとがきで編者が述べているように、政治家による官僚統制の強まりが現職官僚のアンケート回答をためらわせていることを示唆している。
本来官僚は不偏不党で、そのための身分保障が明記されているわけだが、現在の政官関係は回答者がこうした学術研究に消極的にならざるをえないほどの状況に置かれているということだ。
この状況は日本国民にとって本当にいいのだろうか。。。 -
317A/Ki68g//K:東2法経図・6F開架
著者プロフィール
北村亘の作品
本棚登録 :
感想 :
