賛同・許容・傍観された自民党政治

  • 有斐閣 (2024年3月18日発売)
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本 ・本 (196ページ) / ISBN・EAN: 9784641149496

作品紹介・あらすじ

7年8カ月に及ぶ憲政史上最長政権となった第2次安倍政権は,2012年以降の国政選挙でいずれも勝利を収めてきた。その間,自民党所属議員の右傾化が進んだが,同時期に有権者の右傾化は必ずしも確認されない。有権者はなぜ,民意から離れるように右傾化した自民党に政治を委ね続けたのか。本書は,東大朝日調査を中心としたさまざまな世論調査データを用いてこの謎を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  •  2010年代の自民党は民意から離れ右傾化したが、有権者はなお支持を続けた理由を分析する。
     著者の結論は、自民党の右傾化に「賛同」、イデオロギーは別として安全保障環境の悪化からその外交・安保政策を「許容」、中道層が政治への関心を失い「傍観」、という三つの層の存在だ。
     また著者は同時に、党の部会や国会の委員会には自民党内で右寄りの議員が集まる一方、外務・防衛の政務三役人事は党内右派というより党全体の政策選好を反映、と指摘。
     この分析自体はさておき、安全保障重視が右傾化と結びつくという前提がどこまで日本固有なのかとの疑問は残った。東アジアだけをみても、韓国や台湾を思い起こせば。

  • 東2法経図・6F開架:312.1A/A87s//K

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著者プロフィール

関西大学助教

「2024年 『賛同・許容・傍観された自民党政治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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