EU政治論 -- 国境を越えた統治のゆくえ (有斐閣ストゥディア)

  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (326ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641150737

作品紹介・あらすじ

EU政治の全体像を一冊で初学者にもわかりやすく解説。ヨーロッパ統合の歴史的展開を前史から振り返り,複雑なEUの政治諸制度,政策決定過程,経済・社会政策を中心とした主なEUの政策の特徴を丁寧に解説し,揺れ動くEUの正統性についても論じる。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F開架:312.3A/I33e//K

  •  EUの歴史、機構、政策と近年の問題、と教科書的な良書。特に共通安全保障・防衛政策、デモクラシーとの関係、の2点に関心を持った。
     前者について。政策決定に欧州議会は関与せず、政府間主義的。理事会で棄権した国は決定事項を実施する義務を負わない「建設的棄権」制度。CSDPのこれまでの34ミッションのうち22は文民的。より軍事的なNATOとの棲み分け、など。EUは「ソフトな安全保障」の提供開始、とされている。
     後者については、「民主主義の赤字」との言葉が紹介されている。多くの民主主義国家よりは民主的正統性が低く、またユーロ危機や難民危機を経て機能的正統性も弱まり、近年は欧州懐疑主義が各国で常態化している。EUは、国内政治と強く結びつけられたことで、国内の対立軸ともなっている。

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著者プロフィール

明治学院大学教授

「2020年 『EU政治論 国境を越えた統治のゆくえ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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