- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641163973
作品紹介・あらすじ
経済学の抽象的な印象に苦しんだり戸惑ったりしたことはありませんか? 経済学は物事を考えるための強力なフレームワークとしての側面もあります。この本はたくさんの現実と理論のキャッチボールを紹介します。図表や数式は全く使いません。まずは気軽に本書『読むエコ』を読んでみて下さい。
感想・レビュー・書評
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とても良い本だった。作者自身はこの本だけで経済はわからないというがこの本をきっちりと読みこなすことができればそこそこ理解できるのではないかとさえ感じる。
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ミクロ経済学の入門書。解りやすい記述ながらも、扱っている内容は結構高度。オークション、シグナリング、アドバースセレクション、確実性等価、インセンティブ、企業の境界、取引コスト、マーケットデザインなどなど。ホットな研究テーマが取り上げられている。
この本を読んだ後、経済学を幅広く勉強するもよいだろうし、特定のテーマに絞って深堀するも良いと思う。巻末の参考文献も参考になる。
大学生向けに書かれた本のため、事例が学生生活中心になっているが、内容的には社会人にも読んで欲しい本。次作として、企業経営に関心を持つ社会人向けの啓蒙書を是非執筆して頂きたい。 -
数式や図がなくても、文章を読むだけでミクロ経済学の基本を読者が学べるように書かれた本。実際に読みやすく分かりやすく書かれていて、電車などでも気軽に読める。
大学受験で経済学部に受かった高校3年生に、勧めたい一冊だと感じた。 -
この本は非常にわかりやすかったです。
経済学を導入する上で、身近なものから経済を紐解くという意味でここまで落としこんでくれると、経済を毛嫌いしている人も読める、読める、と思います。
「ひたすら読め、読め!」
わからないところあれば、授業を受ける(大学生向けだからですね)や他の本を読めというスタンスがすごくいいです。
そのためか、あることでむしろややこしくなってしまう数式はほとんど使われておりません。グラフも皆無。
学生が身近な事例(どの種類のラーメン選ぶか?飲み放題のビールは何杯飲むのがいいのか?)を通して、すごく入り込みやすい内容となってます。構成も、意思決定から始まり、ゲーム理論、インセンティブ..と経済学としてはとっつきやすいところから読み進められます。
冒頭で著者が言っているように、この本だけでは完結できません。ここからがスタートです。
本書はミクロ経済学が中心となっているので、他の分野については他の本で補うのがいいでしょう。
大学一年目で読めれば、経済の印象もがらりと変わったことでしょう。
もちろん、いい方向に。
とはいえ、非常に読みやすく、わかりやすいので社会人にもオススメな本書だと思います。やや、経営学チックな部分も多いです。 -
▼福島大学附属図書館の貸出状況
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB90268152
(推薦者:経済経営学類 沼田 大輔先生) -
<シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>https://libipu.iwate-pu.ac.jp/drupal/ja/node/190
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経済学は、日々の生活に潜む社会、経済のなぞを個々の選択に注目して読み解くための見方や考え方を提供してくれます。それらを本書は身近な例を用いて言葉でわかりやすく伝えてくれます。経済学を学ぶときのお供におすすめです。
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直感的にわかるグラフや数式を用いないため、言葉だけで理解するのはもしかしたらかえって難儀する部分もあるのかもしれないが、数学に苦手意識がある自分にとっては大変ありがたい本であった。
少なくとも大学在学中に読んでいれば、(専攻や学科は違うものの)経済学に対する解像度・理解度がより高められたのではないかと思う。
8章のマーケットデザインに関しては理解が追いつけなかった... -
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読み物として読んだ。謙虚になろうと思った
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秋は経済学の本と決め、復習にと思って読んだのだがイマイチだった。経済学初心者のために極力数学を使わない、数式や表を使わない方針で書かれているが、かえって分かりづらい。著者は大学教員らしいが無駄に大学や学生の事例が出てきて邪魔。
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ひたすら文字のみで書かれた(近代)経済学の導入書
・著者によるページ。紹介・目次・誤植訂正など。
『読むエコ』
<https://sites.google.com/site/hideshiitoh/jp/pub-j/yomueco>
・出版社の商品紹介
<http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641163973>
【目次:全10章】
第1章 経済学を知っていますか?
第2章 「スマート」に決める原則:ひとりの意思決定
自分で決めるのに実は複雑!?
決めることはあきらめること:トレードオフ
意思決定の落とし穴,その1:機会費用
意思決定の落とし穴,その2:サンクコスト
「もう一杯!!」を考える:限界分析
いろいろな「費用」
第3章 駆け引きのなかで決める原則:ゲーム理論超入門
向こうから自転車が来たら…
「神の手」か「相手の意思」か:2 つの不確実性
人はひとりでは生きられない:ゲーム理論が扱う状況
自転車ですれ違うケース:コーディネーションが重要
デートの主導権はどっち?:利害が絡むコーディネーション
相手の行動を予想できる?:確信ゲーム
我慢強さが勝負のカギ:チキン・ゲーム
最善の結果は実現できない?:囚人のジレンマ
ゲームは変えられる!
先読みでゲームを変える
自分を縛ることでゲームを変える:コミットメント
第4章 多数の意図が交差する場所:市場の成功と失敗
大勢が参加する「市場」
いくらならラーメンを食べる?:個人の留保価格
払えるお金は人それぞれ:市場での需要を探る
売手が買手を独り占めできる場合
どうやって販売価格を決めるか:利潤と費用と需要量の関係
消費者の好みによって価格を変える:価格差別
無数の人々が取引に参加する世界:市場と均衡
本当に均衡にたどり着くの?:市場メカニズムの実験
市場はなぜよいのか?
でも市場は絶対ではない
第5章 現実世界は霧のなか!?:不確実性と情報
情報が重要!:霧の中での意思決定
リスクは回避したいもの?
チャレンジは人それぞれ:リスクを金額で評価する
金額以外でもリスクは評価できる!:期待効用で考える
誰がリスクを負担するか?:リスク分担
第6章 サボリの誘惑に打ち勝つ:モラルハザードとインセンティブ設計
ある年の流行語
さまざまなモラルハザード
モラルハザードは「倫理の欠如」じゃない
利害の不一致が問題を生み出す
「隠された行動」への3 つの対処法
業績連動報酬の問題点
大切なのはお金だけじゃない
第7章 真実を引き出す:逆淘汰とインセンティブ設計
優良顧客が減っていく…
消える取引,消さない工夫
情報の偏りは必然
情報を隠して交渉に勝つ
口先だけでは伝わらない:シグナリング
決定をゆだねて,情報を引き出す:スクリーニング
第8章 見えざる手は創れるか?:マーケット・デザイン
市場は絶対ではない
本当の評価をつきとめる仕組み:オークション
4 つのオークション方式
自分が最も得をする入札戦略
オークション方式の決め方
出し抜き合戦による市場の失敗への対策:マッチング
キーワードは安定性:みんなが納得するマッチング
マーケット・デザインが現実を変える!
第9章 思惑の衝突を超えて:組織デザイン
市場を介さない取引:ブラックボックスを開けてみよう
権限関係のデザイン:分権か集権か?
組織内のコミュニケーションは難しい:それぞれの思惑と情報伝達
組織内の調整も難しい:コーディネーション問題
ちゃぶ台返しはヤル気を挫く!?:権限委譲とコミットメント
任せた後で起こること:エージェンシー問題,再び
市場も組織も一筋縄ではいかない:企業の境界
まとめとおまけとあとがきと -
経済学の超入門書。
入門過ぎてつまらなかった。
後半の組織論寄りの話は興味深く読めた。 -
初学者にオススメ。基本的なところから、最新の理論までを広くカバーしている。読みやすい。著者の頭の良さが分かる一冊。
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ビジネスエコノミクス超入門書。非常に平易に書いてある分、ここの理論はもっと深く考えたい!と思わされた。市場デザインの話がやや浅い印象。ゲーム理論と組織デザインは勉強し直したい。
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メカニズムデザインや契約理論,組織の経済学等の最近のトピックを,数式を使わず豊富な事例を交えて紹介しています.
学部初級のミクロ経済学で詰まらないと感じた人には是非読んでほしい本です.ただ,経済学を全く知らない人には内容や経済学特有の考え方が難しいかもしれません. -
ひたすら読みましょう。経済学の著名な入門書がぼやかしている部分も言葉でしっかり理解できるような記述に誠実感を覚えます。
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新着図書コーナー展示は、2週間です。
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