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Amazon.co.jp ・本 (260ページ) / ISBN・EAN: 9784641164031
作品紹介・あらすじ
人々が役割を超えて他者と助けあい,秩序を保ち,創意工夫する活力に溢れた組織を作るにはどうすべきか。個人と組織をつなぐ「職場」に光を当て,その問題に答えを導く。日本型経営の衰退等が叫ばれる中,模索が続く日本企業の組織を考えるための必読の書!
みんなの感想まとめ
職場における人々の関わり合いが、組織の活力を生み出す重要な要素であることを深く掘り下げた内容です。本書では、メンバー同士が支え合いながら自律的に創造的な行動を取るためには、職場の関係性が不可欠であると...
感想・レビュー・書評
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久しぶりに専門性高めの読書だったが、難しい…。終盤のクロスレベル分析は、今の知識レベルでは全くその正当性を判断できないが、記述が正しい前提とすると、甚だ表面的理解だがなんとかギリギリついていけたはず…。組織と個人の間に職場という概念を挟むことは、構造としては当たり前でありながら発想として出てこず普段あまりフォーカスもされないが、本書の主題の点でもそれ以外の課題でも、サラリーマンのモヤモヤが晴れる鍵がここに多くある気がする。
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職場の関わり合い方について論じた本
ウエットな会社をメインに考えていて、ちょっと合わない
公ー公共ー私、組織ー職場ー個人の公私三元論 -
人と人との関わりあいが、職場を、そして組織を強くする。本書は、メンバーがお互いに"支援"し、"勤勉"に自分の仕事をきっちりこなし、それでも自律的に"創造"的な行動をするためには、職場での"関わりあい"が重要だという非常にシンプルで実現可能なメッセージを打ち出し、そのメッセージを丁寧な実証研究で裏付けている。さらに経営学におけるミニパラダイムシフトという意味では、組織と個人という二項対立から、「組織‐職場‐人」の3層での考察を提案している。
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時間があれば
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eNPS上昇のヒント
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組織とは関わり合いである。
仲の良いといった共同体を意味せず、目標を共有し、仕事上相互に関わりあうように設計された職場。
これを実証研究している。
メッセージはよくわかるし、内容も理解できるし、良著であると思うが、実証研究であるため少しくどい。 -
神戸大学の鈴木竜太准教授が書かれた学術書です。
今あらためて、「職場のマネジメント」の重要性を論じる一冊でした。
職場における関わりあいを強くすることで、働く人は職場内の他者との違いを見出し、自分なりの仕事をしようと考える。他者と関わることによって、自分も頑張らねばと、仕事へのモティベーションを高める。そして目標が共有されていることはこれを加速させる。
組織は賃金体系や評価制度、組織理念をマネジメントし、職場は職務の設計や人間関係をマネジメントする。組織は大きくなり、組織と個人の関係は相対するものと捉えられるようになった。しかし、「職場」という「場」での関わりあいを強めることで、組織と個人のよりよい関係が構築できるのではないか。
「関わりあう職場が支援、勤勉、創意工夫を職場のメンバーに促す」という仮説を、実証していく。働く人の役割を超えた組織行動は、コントロールはできないが、マネジメントはできる。役割外の行動はコントロールするものではなく促すもの。「組織―個人」ではなく、「組織―職場―個人」という三元論をとることで、組織における公共性と個人の自由や自律の両立が構築できる。つまり組織は、組織と個人の関係を媒介する「職場」をよりよく機能するためのマネジメント行うことで企業の総力は大きくなることを実証している。
「職場」には、支援や勤勉といった市民精神の学校としての可能性があり、単に価値観を言葉として伝えるだけではなく、仲間とともに共通の目的を持ち、働く経験や身体性を伴う体験を繰り返すことで初めて精神として養われる。
私が見学させていただいた、いい経営で実績をあげている中小企業さんの職場には、働く人が働くことによって人間としての使命を学習して成長するプロセスが埋め込まれており、まさに本書の内容と合致するという感想です。
著者プロフィール
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