基本統計学 第4版

著者 :
  • 有斐閣
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本棚登録 : 129
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641164550

作品紹介・あらすじ

基本から段階を踏んできちんと学ぶことができ、初版より長年好評を博してきたテキスト。やや難しい箇所には印を付し、使う人の目的に合った講義や学習が出来るよう工夫されている。

感想・レビュー・書評

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  •  各章の冒頭でその章で扱う内容の概略を述べ、その後具体的な理論や計算に入っていく構成。章末の演習問題が豊富で、手を動かしつつ理解を深められると思う(と言いつつ、僕は解いてないのだが…)。数学的に高度な部分は若干省かれており、モヤモヤ。「コレコレの統計量はホニャホニャ分布に従う」と事もなげに書いてあり、オイッとなった。筆者がこの本を書いた目的はそこにはないということだろう。統計学の「基本」だしね。それはさておき、非常に分かりやすい本であることは間違いないです。
     1箇所気になったのは、検定を行った結果、有意差が認められなかったときに帰無仮説を採用してよいと読める記述があったこと。該当の文章を引くと「すなわち、仮説が正しいとするとそのような標本が観察される可能性は非常に小さいという場合、仮説と標本観察結果は不適合であり、したがって仮説は正しいとはいえないと判断(棄却)される。そしてその確率が小さくないときには仮説と標本観察結果とは不適合とはいえず、したがって仮説は承認される(あるいは少なくとも否認できないとされる)のである。(p249) 」仮説は本当に「承認」して良いのか?仮説が正しいとも誤りとも判断できない、としか言えなかったのだと思うのだが。まだこの辺の理解が曖昧だ。
     もう一つ、これはこの本がどうとか言うのではなく、どこかに書いておかないと忘れると思ってここに書くのだが、区間推定における信頼係数というのは、「その区間の中に確率95%で母平均が含まれている」という意味ではなく、「区間推定を100回行うと大体95回はその区間に母平均が含まれる」という意味である。前者は母平均が確率変数だが、後者は区間が確率変数という違い(多分)。母数を確率変数として扱うのはベイズ統計学の考え方ですね(と、勉強したばかりの事をひけらかしてみる)。

    序説
    1 平均値と分散
    2 度数分布
    3 回帰と相関の分析
    4 確率
    5 確率変数と確率分布
    6 主な確率分布
    7 標本分布
    8 推定
    9 検定
    10 回帰の推測統計理論

  • <シラバス掲載参考図書一覧は、図書館HPから確認できます>https://libipu.iwate-pu.ac.jp/drupal/ja/node/190

  • 統計に限らず数学系の本のなかでトップクラスに読みやすい。解釈が丁寧に書かれているのが特徴的なんだろうな。往々にして大学のテキストって後の方で使うような難解な数式を文脈なく数式だけの説明だけでぶっ込んだりしがちだけど、そういうのが全くない。スーッと流れで読める感じ。

    章末の練習問題が多めなのも良い。

  • 著者:宮川公男

    【書誌情報】
    2015年03月発売
    A5判上製カバー付, 356ページ
    定価 3,024円(本体 2,800円)
    ISBN 978-4-641-16455-0
    Elementary Statistics(4th ed.)

    12万人以上が学んだロングセラー!
    近年の講義にあわせて解説をより丁寧にし,リニューアルした。基本から段階を踏んできちんと学ぶことができ,やや難しい箇所には印を付して使う人の目的に合った講義や学習ができるよう工夫され,長年好評を博してきたテキスト。16年ぶりの改訂。
    http://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641164550

    【簡易目次】
    序説 
    第1章 平均値と分散
    第2章 度数分布
    第3章 回帰と相関の分析
    第4章 確 率
    第5章 確率変数と確率分布
    第6章 主な確率分布
    第7章 標本分布
    第8章 推 定
    第9章 検 定
    第10章 回帰の推測統計理論

  • gacco『統計学Ⅱ 推測統計の方法』第2週の[参考文献]に挙げられていたのですが、amazonの[カスタマーレビュー]の評価も高いようです。

  • 個人的には第3版の解説の方がしっくりくるかもしれないと思った。しかしながら、それでも良書であることは揺るぎない。

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著者プロフィール

一橋大学・麗澤大学名誉教授

「2022年 『基本統計学〔第5版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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