事件から読みとく日本企業史 (単行本)

  • 有斐閣 (2022年5月17日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784641165953

作品紹介・あらすじ

明治以降の企業が,それぞれの時代に,どのような役割を果たしていたのか? またどのような役割を果たすものと考えられていたのか? 政府との関係,株主との関係,取引相手との関係,従業員との関係など,企業に関わる人々や時代背景との関係から読みとく。

感想・レビュー・書評

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  • 戦後の話はどこかしらで見聞きしている事件が中心だが、明治時代の話は意外な点が多かった。
    江戸時代からの知恵として、政治に振り回されるリスクへ備えるべく、暖簾分けでリスク隔離を進めていた、という整理は新鮮だった。

    1921年の三菱•川崎争議の章を読むと、ロシア革命後の各国での労働者懐柔努力がよく分かる。赤化の可能性が客観的にどの程度あったのか分からないが、少なくとも当時リアルタイムで生きていた人にとっては、将来の不安定さ、は今の比ではなかったろうと思う。

  • 小野組破綻―曖昧だった営業の自由
    日本郵船誕生―政争に巻き込まれた政商
    足尾鉱毒事件の裏側―企業と地域社会
    株主の異議申し立て―物言う株主
    日糖事件―暗躍する「悪徳重役」
    綿業総解合―市場の暴走
    三菱・川崎争議―協調的労資関係の起源
    東京電灯の経営破綻―株式会社亡国論の背景
    経済統制と企業活動―「営利目的」は必要か
    トヨタ争議―日本的経営・協調的労使関係の源流
    三池争議と労働組合―協調的労使関係への最終局面
    住友金属事件―行政指導と企業
    公害と企業の社会的責任―長く放置された被害者
    IBMスパイ事件と東芝事件―対外貿易摩擦と日本企業
    投機的利潤追求と金融システム―住専問題を生んだ狂乱
    山一證券の自主廃業―甘い期待が招いた失敗

  • 女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000059157

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著者プロフィール

東京大学名誉教授。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、博士(経済学)。主な著作に、『歴史としての高成長東アジアの経験』(共編、京都大学学術出版会、2019年)、『日本経済史』(有斐閣、2019 年)などがある。

「2022年 『企業類型と産業育成 東アジアの高成長史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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