国際レジームとガバナンス

  • 有斐閣 (2008年6月14日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (470ページ) / ISBN・EAN: 9784641173446

みんなの感想まとめ

国際レジームの概念を深く掘り下げ、国家間の協力や問題解決の枠組みを包括的に論じる内容が魅力です。特に、単一の問題領域における規範やルールの整理から、複数の領域にわたるレジームの変化まで、多岐にわたる視...

感想・レビュー・書評

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  • p136 単体国際レジームの類型
    レジームを「規範・ルール・知識が単一か複数か」「問題領域が単一か複数か」で整理する
    FIRSTはセキュリティという単一領域で、規範が同一な「結晶型レジーム」からナショナルCSIRTやプロダクトCSIRTなどをかかえる内部競合型レジームに変化しつつある。

  • グローバルガバナンスは、国際レジームと共通するところも多い。国際レジームはある問題領域において共通うする課題を国家間の協力、それもルールのセットを作ることによって解決しようとするものである。
    行為者がある目的を達成しようとすると、達成しようとする利益とか目的はどのように決まるのか、目的を達成するための選択しはどのように設定され、また選択されるのかということが問題となる。
    覇権国はすべての国に利益がきんてんされるレジームを作成し維持することがある。
    世界政体なり世界文化は、まずは国際システムのレベルで価値、規範、国際制度、国内制度がいかに分布しているかを表すものである。
    WTOは生産財の貿易、サービス貿易、貿易関連の知的所有権、貿易関連の投資など異なる問題領域を包括している。
    APECはWTOの下位レジームであるとは言っても、WTOとAPECとの間には双方向の作用が見られる。
    WTOはいまや経済効率を促進するよりは、経済効率を守ることが役目となっている。
    利益の構造は国内的要因、国際的要因、そしてそれらの相互作用によって変化するものである。
    国際レジームは、国際レジーム論の成立以来、特定の問題領域における国家観関係をルールのセットをもって統御し、もって問題解決を図るといううガバナンスの機能をもつと考えられている。
    国際レジームは問題領域や地域によって粗密が異なる。

  • 国際関係において国際社会が、少なくとも法的に、武力紛争を放棄してから60年は経っている。
    戦争が無いのならば外交なぞ要らないようにも思えるが、当然にそんなことはなく、国家は戦争が起こらないように、或いは起こった際の対処のために、様々な準備をしている。
    近年は特に国家間において協調行動をとるための枠組みを構築しようと尽力がなされているのであって、レジームとは、そういった問題解決のための枠組みのことである。
    ただしその射程は、安全保障のみに限らない。
    経済問題は特にその主要課題であると言えるだろうし、それだけでなく、環境問題や人権問題、或いは国家だけでなく私企業間のレジームも存在するなど、対象の領域は多岐に渡る。
    そのような、最近ではその数も種類も、増加の一途を辿っているレジームについて、包括的な議論のまとめをしてあるのが、本書である。
    とにかく様々な議論を、最新のものも含めて大観してあるので、この分野の研究においては、今後二桁年は基本文献として扱われそうな便利な一冊。
    しかしながら具体的な議論は今度ますます更新されていきそうなので、使えなくなる部分も当然出てこよう。そこは少し勿体無い。

  • 2010年8月17日
    序章~第四章(P1~P130)のみ

    レジームの基本的な要素
    とらえ方(力、利益、規範)
    その動静

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著者プロフィール

新潟県立大学教授(政策研究センター、大学院国際地域学研究科)。1943年、神奈川県生まれ。1966年、東京大学教養学部卒業。1974年、ミシガン大学でPh.D.(政治学)取得。埼玉大学、東京大学、青山学院大学勤務を経て現職。専門は、国際政治学、国際制度論、国際安全保障論。現在、国際安全保障環境の変化とアジア太平洋の秩序を研究。著書に、『国際的相互依存』(東京大学出版会、1989年)、『「帝国」の国際政治学』(東信堂、2006年、第7回読売・吉野作造賞受賞)、『国際レジームとガバナンス』(有斐閣、2008年)など。

「2015年 『国際地域学の展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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