- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641173583
作品紹介・あらすじ
独自の歴史と文化を誇る国、カナダ。その多様な魅力を紹介する、はじめてのカナダ入門。
感想・レビュー・書評
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政治、歴史、文学、経済、芸術、教育、など、カナダと言う国の各分野の概要を紹介する本。
とても情報が豊富でためになった。
興味深かったのは、文化政策の一つに、MAPLシステムと言うのがあり、
M:Music
A:Artist
P:Production
L:Lyrics
これは放送される音楽に関する規定で、この4つの項目のうち、2つがカナダオリジナルのもの(カナディアン・コンテントとよばれる)をある一定の割合で放送しなければいけない、と言うもの。
特にアメリカ、イギリスからの音楽流入が今より盛んだった1970年にCanadian Radio-Televison and Telecommunications Commission(CRTC)が定めたもので、当時の比率は30%で、99年から35%の比率に引き上げられ、今に至るそう。(P58)
70年代、あまり人気の無かったカナダ音楽は、週末や夜などのリスナーが集中する時間を避けて集中的に流されたため、リスナーはその時間帯を”ビーバーアワー”と呼んだらしい。(なんだかかわいい)
また、カナダではメディアリタラシーの教育が早い時期から行われていたことなどは、とても感心した。
多くのカナダについての本で言及されるように、アメリカからの多くの文化流入、経済的な依存、そして移民を多く受け入れるこの国は、”カナダ”という国の確固たるアイデンティティを持つ上で揺れている。
この本では、今まであまり呼んだことの無かったカナダ文学の古典や、文学の特徴をどう考えているかに触れていて、興味深かった。
今まで知らなかったカナダのことが少し知れて、またちょっとニュースの内容がわかるようになったかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
参考になった
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資料ID:21502189
請求記号:302.51||N
配架場所:2階普通図書室 -
テスト勉強
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留学のため 授業や話題づくりにすごく役立ちました