病院の世紀の理論 (単行本)

  • 有斐閣 (2010年4月5日発売)
4.50
  • (3)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 112
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784641173590

作品紹介・あらすじ

20世紀の日本の医療システムを理論的・歴史的に位置づける力作。現代人がイメージする「病院」での治療などの価値,機能,制度は,20世紀に導入され,作られたものであることを明らかにし,これからの医療に必要な歴史的視野にたった政策展望を提示する。

 20世紀の医療は,その中核をなす制度としての「〈病院〉の世紀」であった。そして,医療システムが「生活の質」に結びつけて評価され,地域社会に戻りつつある現在,その「病院の世紀」は終焉を迎え,日本はいま医療システムの1世紀ぶりの大きな変動期に入っている。

みんなの感想まとめ

医療システムの変遷とその歴史的背景を深く掘り下げた本書は、20世紀の日本における「病院」の役割や価値観を再考させる力作です。著者は、現代の医療がどのように形成されてきたのかを明らかにし、特に「治療」を...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 病院の世紀という考え方について。

  • 病院における治療という形態が、特定の時代の特定のパラダイムにほかならないことを、江戸時代以降の日本の医療の歴史を丹念にたどりながら解き明かした画期的な書物。

    もちろんこちらは医療の専門家ではないので、専門家からの、すでにこうした類書があって、本書の内容は別にそう新しいものでもなんでもないんだという意見もあるのかもしれないが、たぶんそういう本はなかったのではないか。そうであれば、この論文において、参考文献としていくぶんかは取り上げられていただろうが、みあたらないようである。

    本書はきわめて独創的な本である。そのために、いささか文章が読みにくくなっている箇所もあるが、それはある程度はしょうがない。独創的な本というのはそういうものである。

    病院における治療という形態が、特定の時代の特定のパラダイムにほかならないということは、それを支える価値観が崩れれば、シフトが起こらざるをえない。
    著者は、治療を至上価値とする医療システムから、地域包括ケアへの転換によって、病院の世紀の終焉がすでにはじまっていると語る。

    現在さまざまに進められている医療と介護の制度改革を考えるにあたって、必ず読んでおかなければならない本であると思う。

  • 救急の先生が紹介していた

全4件中 1 - 4件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

一橋大学准教授

「2010年 『病院の世紀の理論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

猪飼周平の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×