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Amazon.co.jp ・本 (306ページ) / ISBN・EAN: 9784641174542
作品紹介・あらすじ
BL(ボーイズラブ)の歴史や研究の方法論,社会との関わりなどをジェンダー視点を重視して整理したBL研究入門。少年愛の時代からBLが一般的になった現在への変遷や,様々な形態のBLについて分析。BLで卒論や修論を書こうと思っている人に最適。
みんなの感想まとめ
BLの歴史や文化的背景を多角的に探求する本書は、ジャンルの発展や社会との関わりを理解するための貴重な入門書です。少年愛から商業BLまで、時代ごとの分類や特徴を解説し、BLの文脈を広げるためのさまざまな...
感想・レビュー・書評
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- メディア研究、社会学、漫画研究、文学研究、ジェンダー研究、セクシュアリティ研究、ファン研究、カルチュラル・スタディーズといった、たくさんの研究枠組みを含んだ学問領域として、BLジャンルを見渡す入門書を目指す。p.ii
- BLはジャンル全体の総称。時代によって少年愛、JUNE、耽美、やおい、BL(商業BL)に分類。p15に分類表あり。
やおいの初出は波津彬子の主宰する同人誌「らっぽり」のやおい特集。1979年のこと。p9
- 「攻・受ルール」は1980年代後半のキャプテン翼二次創作ブームに乗じて広がる。『既存の作品からキャラクターを2人取り出して攻・受を決めて作品化するというお約束はきわめてゲーム性が高く、(中略)作品を書くハードルが一気に下がったことは特筆されるべきだろう。』p11
- BLの先行研究で重要なのが、永久保陽子のやおい小説論(2005)。1996年以降に発行された381冊のBL小説全てをデータ化。『永久保の研究は、これまでの「BL論」の「なぜ私たちはこのジャンルを好むのか」という視点を、「このジャンルはなぜおもしろいのか」に変更する画期的なものであった。』p85
石川啄木のよく知られた短歌をBL読みしてみると、そこには別の物語がみえてくる。『男とうまれ男と交わり 負けてをり かるがゆゑにや秋が身に沁む』p127 このようなずらした読み方を文学・文化研究ではクィア・リーディングと呼んできた。 p128
- BLとナショナリズムを分析すると、ナショナリズムに基づいたホモフォビアとやおいの存在が目につく。2018年にニューヨーク・タイムズ紙がトランプとプーチンをゲイの恋人のようにデートする動画をYoutubeにアップロードし、ほぼフォビアだという強い批判をうけた。両者の密接性を批判する際に、なぜ二人をゲイに仕立てるという手法が必要だったのかという視点は重要 p241
- 現在のBLで白人攻の日本人受、アラブ人攻と日本人受などの繰り返されるパターンがあり、BLにオリエンタリズムとレイシズム的な傾向があることは否めない。しかしそれは広く日本社会の意識の反映ではないか 。 p244
短歌のBL読みなんてできるんですね。すごい。 -
真剣に教科書ぽくまとめてみたよ!!
なんか思ったよりメジャーどころじゃないエッッそこ!!?なBLネタも入っててわろた -
図書館の社会学の本棚で発見。
商業BLは少しだけ読んだことある、それよりもどちらかと言うと少年漫画系のBL二次創作をSNSで見かけることが多い、というぐらいの経験値です。
腐女子が既存の作品からどうやってBL的な関係を見出し、攻め受けを決めてるのかが常々不思議だったので、そのヒントになるかなと思って手を伸ばしました。
(結果、そこまで詳しくはわかりませんでしたが)
BLをテーマに論文を書く学生さんのような方を対象に想定して書かれているので、体系的にかなりしっかりと論じられています。
最後の章のナショナリズムの話は政治的で難しいと思った程。
BLの歴史や基礎的な用語から教えてくれるので、さほど知識がなくても読み進められました。
BLに限らず漫画史、出版史としても面白いと思います。
今は単行本やネットで漫画を読むことが増えているけど、元の掲載誌を読むっていうのは大事なことかもと、
雑誌が果たす役目というのは大きいと感じました。
男性オタクと女性オタクの欲望の違いという話が興味深かったです。
5章と9章で論じられています。
読みながら、そういえば自分が読んできた江戸川乱歩や手塚治虫の作品にも同性愛的な関係性は出てきたと思い出しました。
腐女子に限らず、小説や漫画、アニメなどの物語を好む人は一度読んでみると面白いかと思います。
自分は読んでみて世界が広がりました。 -
BL短歌の話まで書いてある。
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JUNEなどから始まるBLの歴史から、近年よく見かける「BL短歌」まで広くカバーしたBLを学術的に学ぶための入門書。それぞれのテーマに詳しい専門書の紹介も多く、ブックガイドとして読むのも良い。個人的にはナショナリズムとホモフォビア、そしてそれを打開するためのBLについて書かれた14章が特に関心を持って読めた。
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記録 レポートで使用
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図書館で借りました。
読み切れませんでした。またいつか借りるかも?
少年愛の最初のマンガは別冊少女コミック1970年12月号の竹宮惠子「星と雪と天使と…」(のちに「サンルームにて」と改題)である。ヌードやキスシーンがあり、同竹宮惠子の「風と木の詩」の原型になったと考えられる。
1978年雑誌『JUNE』が創刊。
1979年やおいという単語の誕生。
1991年12月ボーイズラブを表す雑誌『イマージュ』創刊
1996年から雑誌『ぱふ』からBLの呼称が浸透していった
(男性同性愛のマンガは1969年『週刊セブンティーン』「ファイヤー!」があるが、ゲイカルチャーの一環として捉えられている)
『宝塚・やおい,愛の読み替え』
を読んでみたいと思います。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsr/67/1/67_128/_pdf
男性オタクのデータベース消費
女性オタクの相関図消費 -
BL文化を学術的に分析、研究した画期的な書。
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BLに関することのあらゆる面からのアプローチ.ざっくり整理されました.
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ボーイズラブは女性向け男性同性愛作品、という定義が最初に説明されていた。BLについて卒論を書く学生には基本的文献であろう。ただし、どのようにして論文とするかまでは書いていないので、論文の書き方の本は次の出版物になるであろう。ギヴンについての言及がないので、wikiでのボーイズラブの記載、公式サイトのオルタナティブラブの記載ではなく、女性向けではない、一般向けのアニメになったのかもしれない。
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今後BLを(卒論等で)研究対象にする方は、まず読む本かと思いました。どこまで研究されていて、それを踏まえて、自分は何を研究したいかが、とても分かりやすいと感じました。
個人的には、腐女子と呼ばれる人たちの、いわゆる「学級会」について、もっと知りたかったです。 -
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