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Amazon.co.jp ・本 (350ページ) / ISBN・EAN: 9784641174733
作品紹介・あらすじ
明治維新後150年の日本のフェミニズムの歴史を,主要な人物や思想に焦点を当てながら,一貫した視点で書き下ろしたテキスト。1970代以降を扱う後半は,フェミニストとしての著者自身の足跡をまとめる構成となった。絶筆となった「断章──2021年夏」も収録。
感想・レビュー・書評
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著者の井上輝子さんは、日本における初の女性学講座を1970年代に開設。ウーマンリブの中から生まれた女性学を40年にわたり育ててきたが、昨年8月に惜しまれつつ他界した。
このため、150年にわたる日本のフェミニズム通史をまとめるという最後に手掛けられた仕事も、ウーマンリブ前夜までで中断することになってしまったのだが、本書は少しも未完成の感をあたえない。薄くて言葉遣いも平易な、見た目はいかにもスタンダードな教科書っぽい作りだが、中身は新鮮。いちばん高い尾根の上から見晴らすような見取り図を示すとともに、その流れを作ってきた各時代の女たちのダイナミックな動きをくっきりと描いている。
これまでの女性史研究が「偏りがありすぎ、バランスを欠き、意外な事実が発掘されていない」と指摘し、「これは私にしかできない仕事だ」という自負を語る言葉は、決して大げさではない。山川菊枝についての充実した記述はもちろん、廃娼運動だけにとどまらず多岐にわたった矯風会の活動を正当に位置づけようとして近年の一面的な批判に違和感を表明されている点など、随所に著者独自の視線が光っている。
後半に収録された発言や文章からは、ついに執筆されることのなかったリブ以降のフェミニズムについて、特に中ピ連の評価などをうかがい知ることができる。終始やわらかく穏やかな人柄で論争的なイメージはなかったが、もっと生前にいろいろ学んでおきたかったと今さらに思う。 -
独身未婚中年男性が読んでみました。
リブ以降の日本のフェミニズムを客観的に通して見たものを読みたかったので、そういう意味では、残念ながらこの本では述べられていませんでした。(なので、星3つ。個人的な感想としては、タイトルと中身に齟齬がある)
ただ、日本の女性学の生みの親とも言われる人だそうなので、ご本人の体験が、これから女性学史に刻まれていくのかなと思いました。
もう鬼籍に入られてしまったというのは残念。この方による、リブ以降の通史が読んでみたかった。お弟子さんには、ぜひそういうのを書いていただきたいです。 -
著者は日本における「女性の、女性のための、女性による学問」としての「女性学」の生みの親。本著は150年にわたる日本のフェミニズムを俯瞰するものであり、女性たちが何を問題として格闘してきたのかを知るための入門書でもある。
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女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000055758
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東2法経図・6F開架:367.21A/I57n//K
著者プロフィール
井上輝子の作品
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