- Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
- / ISBN・EAN: 9784641220034
作品紹介・あらすじ
臨床心理学の世界には多様な人間観に基づく多彩な理論がある。今に生きる古典理論から現代の臨床に必要とされる最新の知識・方法までを、図表・イラストを用いながら、親しみやすい叙述でコンパクトにまとめた。3つのアプローチを比較しながら学べる、新時代の入門テキスト。
感想・レビュー・書評
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教科書だ。
これが入門なのか。。。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「心理学」の入門書をいくつか読んでわかったのは、わたしが従来「心理学」だと思っていたのは、「臨床心理学」という分野であったということ。
で、この「臨床心理学入門」。まさにこういうのを読みたかったんだ〜という本でした。
精神力動アプローチ、ヒューマニスティックアプローチ、認知行動アプローチという3つの主流(?)のアプローチが、その理論面と実践面について、わかりやすく説明してある。
さらに、ある事例に対して、それぞれのアプローチはどのようにクライアントに関わっていくかが述べられて、それぞれに対して、他のアプローチからのフィードバックがなされる。
3つのアプローチの共通点と違う点がしっかりと整理されて、いろいろなアプローチを統合していく可能性がしっかり論じられています。
この本読んでも、ポジティヴ心理学はでてこないし、プロセスワークも、インテグラル理論もでてこないし、ナラティヴもでてこない。
でも、あ〜、すっきりした、という感じ。こうやって、違うアプローチ間での協働がなされて、対話がなされるということは、ほんと素晴らしいことだと思います。
あと、自分が興味を読んでいるところは、全体のなかではマイナーだということがわかったし、それらの理論が、それまでの理論とどういう位置関係にあるのかというのが、見えてきた気がする。