政治学の方法 (有斐閣アルマAdvanced)

  • 有斐閣 (2014年12月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (276ページ) / ISBN・EAN: 9784641220379

作品紹介・あらすじ

社会科学の他分野の問題関心や考え方を柔軟にとりいれ,さまざまな分析手法が用いられる政治学。そうした多様な方法を,近年の研究蓄積もふまえて,体系的かつ平易な言葉で説明する。それぞれの方法の特徴や相互の関係を明らかにし,政治学の方法の俯瞰図を示す。

感想・レビュー・書評

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  • 東2法経図・6F指定:311A/Ka86s/Kubo

  • 社会科学の研究法は、多くの点で共通していることがわかった。端的にいえば、因果関係の説明の方法である。本書は無駄な説明をそぎ落としたおかげで、かなりコンパクトな体裁でありながらも、方法論の教科書として扱っている手法はかなり広範囲なものとなっている。その反面、記述内容が初学者にはややハードルが高い点があった。実際の研究で各方法を用いる場合は、別途各論の文献にあたる必要があろう。類書と異なる点は、フォーマル・モデリング、数式化を丁寧に紹介していることだろう。


    ※1 参考までにリサーチデザインに関する本を挙げておく。
    http://booklog.jp/users/ikthr/book?category_id=1789208&status=all&rank=all&sort=sort_desc&display=front

    ※2 上の※1の中で挙げた4冊のリサーチデザイン関係文献の目次を抜き書きしてみた。政治学、公共政策学、経営学、歴史学それぞれの立場で書かれているので、各人の関心分野や好みで使い分ければよいだろう。

    『政治学の方法』
    [目次]
    第1章 政治学の方法とは
    第2章 事例研究
    第3章 計量分析
    第4章 フォーマル・モデリング
    第5章 実験の方法
    第6章 政治学の方法の展開

    『政策リサーチ入門 : 仮説検証による問題解決の技法』
    [目次]
    序章 政策リサーチのすすめ-本書の目的と概要
    第1章 リサーチ・クエスチョンをたてる-テーマ選定と研究計画の組立て
    第2章 仮説をたてる-政策課題の因果関係を想定する
    第3章 資料・データを収集する-文献リサーチの方法論
    第4章 仮説を検証する-条件制御のロジックを理解する
    第5章 リサーチ結果をまとめ、伝える-プレゼンテーションの技法
    第6章 リサーチ結果を政策化する-特定した因果関係に基づく政策提言・評価

    『リサーチ・デザイン』
    [目次]
    第1章 リサーチ・デザインとは何か
    第2章 リサーチ・デザインの基本型
    第3章 変数による思考
    第4章 事例をいかに選択するか
    第5章 因果関係のコンセプト
    第6章 定量的因果推論の技法
    第7章 比較事例での因果推論技法
    第8章 単独事例での因果推論技法

    『歴史から理論を創造する方法』
    [目次]
    序章 歴史と理論:古くて新しい緊張関係
    (歴史学者による社会科学者批判
    社会科学者の見解
    歴史と理論の断絶にはらむ問題)

    第1章 中範囲の理論:イシュー・時間・空間の限定
    (パターンと個性
    「自然主義」と社会科学
    社会科学理論の社会への影響
    中範囲の理論)

    第2章 「説明」とは何か?(「説明」に関する三つの見解
    因果関係の解明としての「説明」
    統合としての「説明」 ほか)

    第3章 帰納/演繹、アブダクション(帰納法とその問題点
    社会科学における演繹法の陥穽アブダクション)

    第4章 構造的問いと事例全枚挙(単一事例の問題点
    構造化、焦点化された比較の方法
    事例全枚挙)

    第5章 過程構築から理論化へ(過程追跡という手法
    歴史過程の構築
    抽象化、比較分析から理論化へ)

    終章 さらなる議論を!(本書が論じてきたこと
    本書の意義と限界)

  • 事例研究とは事例の数が1つもしくは少数で、定性的に記述され、文献調査やインタビュー、フィールドワークなどの手法を用いて行われる研究をいう。事例が1つの研究は理論高徳型と理論検証型に分けられ、事例が複数の研究は理論検証型の比較事例研究の形式をとることが多い。因果関係の特定は定性的記述と親和性がある過程追跡という方法によって行われる。

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著者プロフィール

東京大学教授

「2014年 『政治学の方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

加藤淳子の作品

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