感情心理学・入門〔改訂版〕 (有斐閣アルマSpecialized)

  • 有斐閣 (2024年12月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784641222380

作品紹介・あらすじ

累計2万部の定番テキスト。14年ぶりの改訂版。予測的処理,古典から最新知見までを体系的に見渡せ,かつこのコンパクトさは他にない。心理構成主義,内受容感覚,PERMA等,近年のめざましい進展をフォロー。歴史やロボティクス,感情粒度に関するコラムも追加。

感想・レビュー・書評

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  • 感情の重要性
    - 人間の認識や行動において感情は不可欠であり、感情を理解することが人間の心理活動を理解するために重要である。
    - 心理学で感情が重視されるのはそのためである。

    感情に関する用語
    - 情動 (emotion): 明確な原因があり、始まりと終わりがはっきりしており、生理的覚醒を伴う強い感情。
    - 気分 (mood): 原因が不明で、持続時間が長いが、強さはそれほどではない感情状態。
    - 感情経験 (emotion experience): 情動や気分が主観的に体験される状態。

    基本的な感情
    - 怒り、恐れ、悲しみ、喜びなどは進化の過程で形成された基本情動とされ、動物とも共通性が高い。
    - 基本情動の存在や数については現在も議論がある。

    感情の役割
    - 感情は人間の生活や適応において重要な役割を果たし、過去の心理学では感情は理性の邪魔になると考えられていたが、現在では適応を促進するものと認識されている。

    感情と脳の関係
    - 感情を生み出し制御する脳や身体の生理的機能について、多くの神経科学的研究が進んでおり、心理学においてもその知見を無視できない。
    - 扁桃体は感情に関わる重要な脳部位であり、情動的刺激の検出や身体反応の起動に関与している。

    感情の進化
    - 進化心理学の観点から、人間における感情の適応的役割が論じられており、感情は生物の適応において重要なものである。

    認知と感情の相互作用
    - 記憶、社会的判断、自己認識などの認知過程に対する感情の影響を分析し、感情を自ら制御しようとする認知の働きについても言及されている。

    発達における感情
    - 子どもが成長する過程で感情がどのように発達していくのかについても考察され、特に乳児期の感情の表出や他者の感情の理解が重要視されている。

    健康との関係
    - 感情を適切に制御することは健康を維持する上で重要であり、感情の病理やその治療についても触れられている。

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著者プロフィール

名古屋大学教授

「2024年 『感情心理学・入門〔改訂版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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