ケアの社会倫理学 医療・看護・介護・教育をつなぐ (有斐閣選書 1662)

  • 有斐閣 (2005年8月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (382ページ) / ISBN・EAN: 9784641280977

作品紹介・あらすじ

医療・看護・介護の営みを《ケア》という視角から批判的かつ統一的に把握し,新しい論点を提示する待望の書。さらに従来の「生命倫理」の教育を反省するパートを設け,従来の生命倫理学の枠組みを超える,「ケアの社会倫理学」を提起する。

みんなの感想まとめ

医療、看護、介護、教育といった四つの領域を通じて、ケアの視点から社会倫理を考察する本書は、従来の生命倫理の枠組みを超えた新たな論点を提起しています。著者たちは、ケアと社会の関係を探求し、正義とケアとい...

感想・レビュー・書評

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  • ロールズの「正義の倫理」とギリガンの「ケアの倫理」を編者がいかに統合できないか考えられたのが「ケアの社会倫理学」である。本書は、ケアと社会のインターフェイスを形成する四つの領域ー医療、看護、介護、教育をカバーすべく、それぞれの著者の人脈を通じての論者の論考である。本書が出された2005年から20年近く経ち、再び「ケアの倫理」は注目されている。「ケアの倫理」自体が正義対ケア論争を乗り越える方向に進み、「ケアの倫理」は社会に切り込み、また実践が「知」になるといわれる状況となっている。本書は20年前の書でありながら、その実践を単著に示したもので、今でも決して古くない。著者の名前を挙げると、今、この書が出せるのかと言う感じがある。具体的には、池川清子、石橋涼子、大熊由紀子、大谷いずみ、香川知晶、春日キスヨ,香山リカ、最首悟、清水哲郎、高橋龍太郎、武井麻子、立岩真也、中岡成文、堀江剛、三好春樹、森崎和江。これにフェミニズム研究者がくわわえれば最強である。今、再び改訂版を出してもらいたい。

  • disciplineではない社会倫理学を、との冒頭の表明に共感。面白い一冊。

    第4章、池川清子による「実践知としてのケアの倫理」には脱帽。
    「ケア」というワークを巡っての、古代からの(とくに近代での分節に注目した)考え方の変遷を基に、
    「技術と倫理の緊張関係」についても語るのである。

    「生物機械論」「科学と価値(価値自由論)」「テクネ―」といったキーワードたちでもって綴られる池川の思いは、狭い意味でのケアに限定されることなく、もっといろいろなことにも十分からめて読むことができる。

  • ちゃんと全部読み切れてないからかもしれませんが。
    「学」と題するわりには、全章をつなぐ支柱みたいなのは見えないかも。。。

    「ケア」をキーワードにはして具体例を寄せ集めてみたところまで。て感じ。

    『哲学塾』が、その「ケア」に関する考え方をまとめた本、こちらは具体事例をいろんな人から集めた本。この間をどうつなぐかなー、てのが今一つ読み切れてないです。
    読み直すべきかも。

  • まだ読んどらん。先生に借ります。

  • この本を読んでから、ニュースで何気なくよくでてくる「心のケア」という言葉が気になるようになった。倫理学に興味を持ちはじめるきっかけとなった一書。

  • 章ごとの落差が激しいのが難点か。★3.5くらい。個人的に面白かったのは、2、4、5、7、9、10章。

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著者プロフィール

1951年生まれ。東京大学・東北大学名誉教授。専攻は社会倫理学。
著書に『現代倫理学の冒険』(創文社),『ロールズ─正義の原理』(講談社),『忘却の記憶 広島』(共編,月曜社)ほか。訳書にロールズ『正義論』(共訳,紀伊國屋書店),ギリガン『もうひとつの声で』(共訳,風行社)ほか多数。

「2025年 『ひろひと天皇年代記 一九四五年八月ヒロシマ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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