現代語訳 吾妻鏡 3 (現代語訳 吾妻鏡)

  • 吉川弘文館 (1899年12月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784642027106

作品紹介・あらすじ

頼朝は九条兼実を摂政に推挙する一方、後白河法皇に人事等の申し入れを行う。諸国で守護や地頭などの武士の土地押領が問題となり、地頭の権限は謀反人の旧所有地に限定される。頼朝の尽力で閑院内裏が再建され、重源の手で東大寺の再建も始まる。頼朝に追われる源行家は摂津で討たれるが、義経は逃亡を続け、藤原秀衡を頼って奥州に赴く。

感想・レビュー・書評

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  • 1186年~1187年の『吾妻鏡』の記述。
    ・本巻の政治情勢
    ・吾妻鏡 第六 文治二年(1186)正月~12月
    ・吾妻鏡 第七 文治三年(1187)正月~12月
    本書のほぼ三分の一をを占める分量の注、有り。
    付録は、干支表、時刻表/方位、大倉御所概念図、
    鎌倉時代の鎌倉。

    鎌倉幕府と朝廷の、付かず離れずの交渉が頻繁に。
    問注所(政所)執事に三善康信、公文所別当に中原広元、
    京都守護に北条時政、朝廷側の初代関東申次に藤原経房と、
    鎌倉幕府の政治の基礎が確立しつつある様子が窺える。
    兵糧米の徴収の許可や、守護・地頭の設置も。
    一方で、平氏等謀叛人の国領での混乱として、
    地頭と荘園のトラブルや年貢、武士による不法行為や、
    寺院仏閣の訴訟等の問題が次々と現れてくる。
    そして、源行家や源義経の家人たち捕縛され斬首されるが、
    義経本人の行方はなかなか摑めず、ついに奥州入りが判明。
    しかも藤原秀衡が死去の報は、次の戦乱の予兆とも成る。
    静御前の事や梶原景時の讒言と畠山重忠の潔癖さを
    現わす逸話も登場。え、こんな事を記録に残しちゃうの?な、
    話も登場したりして。御熊野詣に行く予定の後白河法皇も元気!

  • 歌舞伎等の場面によく出てくる静御前がちょうど記載されている時代。

  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00199896

  • 鎌倉幕府と朝廷(院)とが、互いにけん制し合いつつ、関係を深めて行っている様子が分かる。
    一方、義経探索は遅々として進まず、家来は捕まっていくものの義経自身の居所を掴めないでいた。そんなことを通して、奥州藤原氏を“敵”と定めていく過程が見える。

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著者プロフィール

1946年生まれ。東京大学・放送大学名誉教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。専門は日本中世史。著書『院政期社会の研究』(山川出版社)、『吾妻鏡の方法』(吉川弘文館)、『中世のことばと絵』(中公新書)、『絵巻で読む中世』(ちくま学芸文庫)、『書物の中世史』(みすず書房)など。

「2019年 『中世史講義 院政期から戦国時代まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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