- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642027168
作品紹介・あらすじ
承久の乱を乗り越えた幕府では、執権北条義時が没し、義時後家伊賀氏とその兄弟が企てた一条実雅・北条政村の将軍・執権擁立計画を封じ、北条泰時が執権に就任する。大江広元・北条政子ら、幕府草創以来の大物が相ついで没するなか、摂関家出身の藤原頼経が将軍に就任し、新御所の造営も行われ、幕府政治は新たな段階へと移行してゆく。貞応元年(1222)〜寛喜二年(1230)。
感想・レビュー・書評
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1222年~1230年の『吾妻鏡』の記述。
・本巻の政治情勢
・吾妻鏡 第二十六 貞応元年(1222)正月~12月
貞応二年(1223)正月~12月
元仁元年(1224)正月~12月
但し、12月までは貞応三年。12月に元仁元年に改元。
・吾妻鏡 脱漏 嘉禄元年(1225)正月~12月
但し、4月までは元仁二年。4月に嘉禄元年に改元。
嘉禄二年(1226)正月~12月
安貞元年(1227)正月~12月
但し、11月までは嘉禄三年。12月に安貞元年に改元。
・吾妻鏡 第二十七 安貞二年(1228)正月~12月
寛喜元年(1229)正月~12月
但し、2月までは安貞三年。3月に寛喜元年に改元。
寛喜二年(1230)正月~12月
注、有り。付録は、時刻表/方位。
北条義時の急死、伊賀氏一族の失脚、大江広元と政子の
死からの世代交代により、執権としての北条泰時の政権が始まる。
元服した藤原(九条)頼経が8歳で征夷大将軍に就任。
武力を失った朝廷。幕府による立法活動。寛喜の大飢饉も。
彗星などの天変、地震、旱魃、大雨、火事に疫病と、
それらを鎮めるための御占や御祈祷の記録が大半を占めます。
朝廷と訴訟の記事はほんの僅か。なのに、執権・北条義時の
急死とその後の動き、葬送と仏事が詳細だったりしますね。
伊賀氏一族没落もある程度詳しいと思うし。
その後、泰時と時房、宿老を含めての合議が多く、
執権確立のために、目いっぱい行動している泰時ですが、
息子たちの死という不幸を味わいます。
また、北条家の者たちが多数登場していますね。
おかげで系図と照らし合わせるのが大変でした。
それにしても重鎮が去る中、三浦義村は元気いっぱい!
何だか頼経に過度に接近している様子も見受けられます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
政子さん亡くなる。そして、将軍がかなり幼い人になるので、傀儡政治なんだろうか。将軍のお住まいで、物をネズミに齧られただの、鳥のフンがかかっただの、犬のふんが落ちてるだの、解放感あふれてる(?)状況が書かれていて、なんのこっちゃと思う。
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やたらと陰陽道に占ってもらう記述が出てくるようになった気がした。そして占いの結果がまちまち!どうする!みたいなのがw
天文に関する記述も多い。彗星とか月蝕とか。 -
北条義時、北条政子、大江広元らが亡くなり、北条泰時が引き継いだ鎌倉幕府と執権の地位。