現代語訳 吾妻鏡 10 御成敗式目 (現代語訳 吾妻鏡)

  • 吉川弘文館 (2011年4月25日発売)
3.40
  • (0)
  • (2)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 42
感想 : 7
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784642027175

作品紹介・あらすじ

寛喜の大飢饉。繰り返し襲い来る大火・怪異・疫病・地震・洪水。日本最初の武家法典『関東御成敗式目』の制定。評定衆による合議制の確立。天災に、幕府運営に、奮闘努力する執権北条泰時。泰時の主導のもとに花開く執権政治。それは鎌倉幕府の黄金時代であった。そして泰時の孫経時・時頼、甥金沢実時ら、次代をになう若者たちが元服を迎える。

みんなの感想まとめ

歴史的な出来事と人々の奮闘が描かれたこの作品は、鎌倉幕府の成熟した時代を舞台にしています。寛喜の大飢饉や天災に直面しながら、執権北条泰時が幕府の運営に尽力する様子がリアルに描かれています。彼の周囲では...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 1231年~1237年の『吾妻鏡』の記述。
    ・本巻の政治情勢
    ・吾妻鏡 第二十八 寛喜三年(1231)正月~12月
             貞永元年(1232)正月~12月
    但し、3月までは寛喜四年。4月に貞永元年に改元。
    ・吾妻鏡 第二十九 天福元年(1233)正月~12月
    但し、4月までは貞応二年。4月に天福元年に改元。
             文暦元年(1234)正月~12月
    但し、11月までは天福元年。11月に 文暦元年に改元。
    ・吾妻鏡 第三十 嘉禎元年(1235)正月~12月
    但し、9月までは文暦二年。9月に嘉禎元年に改元。
    ・吾妻鏡 第三十一 嘉禎二年(1236)正月~12月
             嘉禎三年(1237)正月~12月
    注、有り。付録は、時刻表/方位。大倉御所概念図。
    鎌倉時代の鎌倉、若宮大路周辺図。
    天皇家系図、鎌倉将軍家系図、北条氏系図。

    寛喜の大飢饉、疱瘡などの流行り病、地震、大風、火事、
    大雨、彗星の出現などの不穏な状態の中、幕府も朝廷も、
    最勝王経の転読や天災に対する各種御祈禱を行い、
    対応に追われ、徳政が推進される。改元も頻繁に。
    幕府では、新補地頭の所務についての七ヵ条の法や
    六波羅の政務の法などの種々の条々が決定し、
    幕府の体制を整備する政策が発せられる。
    幕府の最高の審議・決定機関である評定衆のメンバーも記録。
    そして、御成敗式目の制定へ。
    石清水八幡宮寺と興福寺の対立等の朝廷が苦慮する事件では、
    幕府の武力が威力を発揮し、幕府の位置を確立する。
    また、和賀江島の築造も行われた。
    朝廷では、藤原道家が摂政・関白として実権を握る。
    鎌倉幕府の体制が整えられる、北条泰時の時代。
    記録は、天変地異での御祈祷や寺院の造立や供養、
    御方違えなどでの対応が多く、神仏への帰依が
    幕府の審議にも深く根ざしている時代性が現れています。
    それらを含めた種々の審議や儀式には、執権の泰時と
    連署の時房が共に出席している様子も。そういえば、
    幕府の最高機関の評定衆は、11人に泰時と時房を加えての13人。
    なんか“鎌倉殿の13人”みたいな~。
    また、北条氏一族の他、三浦氏、二階堂氏が多く登場。
    供奉人の記録を見てると鎌倉時代初期からの氏族が残りながらも、
    新しい世代へと移ってきた様が見られて、興味深かったです。

  • 貸出状況はこちらから確認してください↓
    https://libopac.kamakura-u.ac.jp/webopac/BB00235166

  • 大きな争いのなかった時代。北条泰時の善政が描かれる。

  • ようやく吾妻鏡も半分くらい 鎌倉幕府が一番成熟した時代な の か??

  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。
    通常の配架場所は、3階 請求記号210.42/G34/10

  • まず本巻の政治情勢6Pばかりを読む。寛喜3(1231)年の飢饉の対応と御成敗式目の制定。嘉禎元(1235)年の石清水八幡宮領薪庄と興福寺領大住庄の相論と比叡山と佐々木氏の衝突。

全6件中 1 - 6件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1946年生まれ。東京大学・放送大学名誉教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。博士(文学)。専門は日本中世史。著書『院政期社会の研究』(山川出版社)、『吾妻鏡の方法』(吉川弘文館)、『中世のことばと絵』(中公新書)、『絵巻で読む中世』(ちくま学芸文庫)、『書物の中世史』(みすず書房)など。

「2019年 『中世史講義 院政期から戦国時代まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

五味文彦の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×