関白秀吉の九州一統

  • 吉川弘文館 (2024年3月4日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784642029858

作品紹介・あらすじ

関白となった羽柴秀吉は、天皇の権威に依拠しつつ国内「静謐」の実現を目指し、勢力圏拡張を進める九州の島津攻めを決める。九州平定戦を含む一連の政治・軍事過程の具体相と、国分け・国割りなどの戦後処理=九州仕置(しお)きの実態を詳述。「九州一統」がもたらした領主権力の再編・統合の歴史的意義を、中世末~近世初めの大転換期に位置づける。

感想・レビュー・書評

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  • なかなかないよね、九州の際、秀吉の動きを書いている本
    は。そういう意味では良かった。

  • 秀吉による九州平定について、前史から戦後処理までを一次史料を中心として詳述する内容。島津降伏後の新秩序形成に向けた紆余曲折にも詳しく、特に肥後一揆後の顛末や、日向における国割の混乱状況が興味深かった。

  • ふむ

  • 秀吉は九州制圧を大陸進出の足掛かりとしてすでに位置づけていたといい、大規模な侵攻作戦の様は、近世と中世の差そのものに感じられた。四国含めた征服戦は、毛利との提携が決定的だったようで、もしかすると信長在世より、統一はスムーズに進んだと言えるのかもしれない。

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著者プロフィール

1958年、福岡県生まれ。1985年、九州大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在、九州大学大学院比較社会文化研究院教授 ※2022年8月現在
【主要著書】『豊臣政権の対外侵略と太閤検地』(校倉書房、1996年)、『文禄・慶長の役』(吉川弘文館、2008年)、『石田三成伝』(吉川弘文館、2017年)、『太閤検地』(中央公論新社、2019年)

「2022年 『黒田孝高』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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