近世の地域行財政と明治維新

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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642035002

作品紹介・あらすじ

江戸幕府や諸藩は、村々から構成される地域社会を治めるために、村政を司る名主や庄屋の上位に、大庄屋と呼ばれる役人を置いた。その一つである熊本藩の手永・惣庄屋制による行財政機能を詳細に検討。近世の領主制と地域社会の展開を総合的に跡づけながら、明治維新という巨大な社会変革後の近代地方制度やその運営に及ぼした影響を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 近世後期の大庄屋制から明治二〇年代の市制町村制まで、熊本藩領の手永を対象に地域行財政の運営実態を分析し、その広域行財政システムが近代の制度やその運営に強く影響を与えていたことを示した。広域の行財政という視座から近世近代移行期を問い直す重要な成果である。特に広域性の継続は、松沢裕作の研究に対し、はじめてまとまって出てきた有効な批判であるように思える。ただ、近世の手長財政を「半官半民」としている点は、近代的な理解である「官民二元的把握」を近世に溯らせている点で違和感がある。それはひいては、本書における近世と近代の違いとは何なのか、という疑問にもつながる。

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著者プロフィール

1979年、熊本県に生まれる。2002年、熊本大学文学部歴史学科卒業。2009年、名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、熊本大学永青文庫研究センター准教授。博士(歴史学)。 ※2020年8月現在
【主要編著書】『日本近世の領国地域社会』(共編、吉川弘文館、2015年)、『永青文庫叢書 細川家文書 熊本藩役職編』(編集担当、吉川弘文館、2019年)、「農民一揆後の『付ケ火』と近代移行期の地域秩序」(『史林』97-6、2014年)

「2021年 『熊本藩からみた日本近世』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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