美術のアイデンティティー―誰のために、何のために (シリーズ近代美術のゆくえ)
- 吉川弘文館 (2007年2月27日発売)
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感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642037785
作品紹介・あらすじ
美術は誰のため、何のためにつくられ、どこに向かうのか。東西の「美術史」展示の比較、戦後の日本美術の社会構造の検証などから、「美術」「美術史」そして「人間」存在の現在と、アイデンティティーを捉え直す注目の書。
感想・レビュー・書評
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人間や国にとっての美術とは何か。少し予想していた者とは違ったけれど、おもしろかった。
日本の「国立」美術館は、自国の美術をメインに、そのほか周辺地域のコレクションを有するが、いわゆる世界の三大美術館などでは自国のものに限らず、ヨーロッパ全域の美術や中東、アジアのコレクションを有している。なるほど確かに、そういわれてみればそうかもしれない。そして作者は、その原因をキリスト教によって共通している広域美術史が存在するか否かというように説明している。ヨーロッパにおいて絶対的権力を持っているキリスト教は、それだけ広域にわたって共通の土台作りに貢献したということだ。一方アジアではそのように共有された支配的権力はなかったため、強固で絶対的な東洋美術史が編まれなかったと。 -
「日本画とは」を定義しなさいって先生に言われた。
とりあえず自分の考えを書いたけど大したものにはならなかった。
それからこの本を読んだ。
読んでもさしてかわらなかった。
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