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Amazon.co.jp ・本 (232ページ) / ISBN・EAN: 9784642046732
作品紹介・あらすじ
平城京最後の大寺院西大寺。古代の食堂院跡を発掘すると、巨大な井戸や整然と並ぶ大型の須恵器甕、膨大な製塩土器、魚や動物の骨、植物の種など、食に関する驚くべき遺構や遺物が見つかった。科学分析も取り入れ、古代史・考古学・栄養学の専門家らが徹底調査。魚肉は食べないとされていた寺院の食事の定説に再考を提起し、未解明の課題に挑む。
みんなの感想まとめ
古代寺院における食文化の探求を通じて、歴史や栄養学の観点から新たな視点を提供する本書は、奈良県の西大寺を舞台にしています。1260年にわたる寺院の歴史を背景に、発掘調査から明らかになった食堂院跡の遺物...
感想・レビュー・書評
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食事は興味のあることの1つだ。興味のない人はほとんどいないだろう。
古代寺院では何を食べていたのか。
今回の本は「東ユーラシア東辺における古代食の多角的視点による解明とその栄養価からみた疾病」という研究成果の途中報告集。
舞台となるのは奈良県にある西大寺。奈良時代に創建されてから1260年近くたつ歴史の長いお寺。
平安時代以降、衰退していき、旧境内のほとんどが宅地化している。
2005年、マンション建設に先立って発掘調査で西大寺食堂院の発掘により様々な成果があった。
総重量337kgにも及ぶ膨大な量の製塩土器が見つかった。
どこから運ばれてきたのか。生産地付近の資料と比較して産地を推定した。
5割強が紀伊から大阪湾にかけてのもの、4割弱が播磨地域、1割現時点では特定できないが、瀬戸内海沿岸でも西の地域と想定しているそうだ。
基本的には、食用あるいは食品加工用であったと西大寺食堂院での出土状況から見ている。
西大寺食堂院跡出土木簡から見る「飯」の再現をしている。
実験では現在最も消費量の多いコシヒカリ(2021年茨城県産)を試料に用いて、都内の米販売所に精米を依頼し購入後は、実験日まで冷蔵保存した。
通常炊飯、蒸し、二度蒸し、ゆでといろいろ試している。
そして出土した動物遺体からは、様々なメリット魚の骨が出土している。
僧尼の飲食や肉食は罰則を設けて禁止されていたが、病気の治療に限って容認されていたそうだ。
そしてネズミの骨も出土した。大型のクマネズミ属7匹、アカネズミ1匹。
平城京には数多くのネズミが生息していたと考えられる。
調査をしていくといろいろわかることがあり、興味深いなあ。
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