蓮如 (人物叢書)

  • 吉川弘文館 (1899年12月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (342ページ) / ISBN・EAN: 9784642050487

作品紹介・あらすじ

親鸞の開創した真宗は、戦国期に及び多くの異端の繁栄をみたが、御文の作成と名号の配布によって異端を超克し、盛んな布教活動を起し、真宗王国の基礎を築いた中興の傑僧蓮如。本書は蓮如研究の第一人者たる著者が、宗教界の現状をかえりみつつ当時の社会情勢をえぐり、蓮如の生涯を御文の巧みな操作によって見事に描き出した。

感想・レビュー・書評

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  • 1963年刊。著者は元東京大学教授、日本文化研究所所長。◆15世紀(生年1415〜99年)の人、蓮如。法王就任は43歳だったが、そもそも母の低い出自のため年若の弟との後継争いの末、当時落ち目の真宗本流の本願寺派の跡継ぎに。勢力回復方法として、御文といった大量リーフレットで自派の普及に努める外、近江・北陸への下向、現地主義という特異な方法を採用した中興の祖。◇そもそも、当時、現生利益志向を強めてきた民衆、これに乗じた地域の中小寺院の僧(自身を人間阿弥陀如来と称する上、布施の如き経済的利得も)の出現。
    当時の民衆の現世利益の欲求(特に病気平癒)は加持祈祷の蔓延に帰着するが、蓮如もこれとの妥協が求められたよう。さらに、先の努力の甲斐あって真宗の本願寺派の勢力拡大を実現したが、その結果、反権力的武士層の加入を招来。この武士層の加入が反権力的な一向一揆の尖鋭化をもたらした。◆これら戦国時代前期の真宗の実像を御文などの文献史料から解読する。

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