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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784642050593
作品紹介・あらすじ
国軍建設の父、明治の元勲、政党政治の抑圧者、絶対主義の権化。その生涯と功罪を巧みに浮き彫りにする。
感想・レビュー・書評
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大学で軍事教育関係の研究をしているのですが、周りから固めないと進めないタイプなので、近代陸軍創始者とも言える山県有朋が気になり、読みました。
山県の人生全般について、大変詳しく書かれていて、また、キーワードが文章の上の段に書いてあって読みやすかったです。
私は山県有朋が好きだな、と感じました。当然その時代に民衆であれば、山県は憎悪の対象となったと思いますが、山県の生き方は嫌いじゃないです。
山県は陸軍の大御所になった人物ですが、武家の出身ではありません。藩倉庫の下男の息子です。
だからこそ、そのような逆境から実力でのし上がってきた山県は権力欲が人一倍強いです。
長州藩の出身で、同郷の3個下に伊藤博文がいます。吉田松陰の松下村塾でも一緒に学んだそうです。
伊藤と山県は対照的で、開放的で明治天皇からも強く信頼されていた伊藤に対し、閉鎖的で陰険で、晩年には明治天皇から煙たがられた山県。
今でも、小学校・中学校の教科書に登場し、お札にもなり、「最初の内閣総理大臣」として有名な伊藤。
一方、当時、近代陸軍の改革に力を入れ、首相にもなった山県は、伊藤にも遜色ない活躍をしたのですが、私自身大学生になるまで山県のことは知りませんでした。(高校の日本史の教科書には登場していたようですが、私は世界史だったのでw)
そんな山県は伊藤を政敵とし、忌み嫌ったそうです。
そういう部分が憎めないな、と思いました。(実際身近にいたらかなり厄介なおじいさんだと思うけど)
山県の死没の一ヶ月前、大隈重信が亡くなっているのですが、大隈は国民に愛され、葬儀の参列者もかなり多く盛大な葬式だったそうですが、山県は参列者がかなり少なく、寂しい感じだったそうです。
生涯家庭的な幸せを得ることができず、権力欲が強く、晩年は人々の批判となった山県。そんな山県の生き方に、どこか心惹かれました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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