荒井郁之助 (人物叢書 新装版 207)

  • 吉川弘文館 (1899年12月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784642052009

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  • 幕臣として軍艦頭取を勤め、幕府瓦解後榎本武揚とともに軍艦を率いて函館に奔り、五稜郭に奮戦したが、陥落投降、赦されて開拓使に出仕し、北海道の測量、農学校の設立、女子教育の促進に尽力した。また内務省地理局に転じ、メートル法の導入、経度の決定、日食観測を行い、初代中央気象台長となるなど、近代日本の自然科学の基礎を築いた科学者の業績と生涯を描く。 (1994年刊)
    ・第一 はじめに
    ・第二 武家の教育をうけて
    ・第三 幕府に出仕して
    ・第四 戊辰戦争のなかで
    ・第五 開拓史出仕のころ
    ・第六 科学の普及につとめて
    ・第七 地理局のころ
    ・第八 官職を退いて
    ・第九 かえりみて
    ・荒井氏略系図
    ・略年譜
    ・参考文献
    ・あとがき

    明治時代、維新で敗れた幕臣たちが、テクノクラートとして、明治政府の中枢を担ったことは有名である。本書は、荒井郁之助の伝記である。
    幕府時代は、小十人組勤務のかたわら軍艦教授所に出入りし、順動丸船将を経て、講武所へ、歩兵頭並を勤める。軍艦頭、海軍奉行として江戸を脱走する。箱館戦争後は、明治政府に出仕し、主に測量事業に業績を残す。中央気象台長を最後に、官を退き、浦賀船渠を創設する。
    本書を読むと、当時のテクノクラートのマルチな活躍振りがわかる。また、技術を研鑽し、知識を社会に伝道させるために数々の学会が設立されている。
    旧幕臣のテクノクラートというと、榎本武揚が有名であるが、榎本とは、また違った生き方を知ることが出来る。(2012年5月13日初読)

    荒井郁之助の父は代官であったという。郁之助は、小十人組に御番入し、軍艦操練所へ出入り(叔父が矢田堀景蔵であるためか)。軍艦操練所頭取に就任、順動丸の船将を務める。もうひとりの叔父、成瀬善四郎は御勘定系を歩んだというから、武士とは言っても職人的な要素があったのかもしれない。(2015年2月11日再読)

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