- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642052122
作品紹介・あらすじ
はじめて武家政権を開いた平安末期の武将。数々の戦乱を制して、ついには最高権力者となった。実力で政権を奪う時代としての中世を切り開いたその生き方は、後世の武人政治家の範となっていく。同時代の貴族の日記や古文書などを丹念に繙きながら新史料の発掘を試み、政治動向の分析と併せて清盛の実像に迫る。従来の通説を覆した清盛伝の決定版。
感想・レビュー・書評
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平氏一門は一蓮托生なイメージがありましたが、とてももろく、清盛一人がどれだけ大事な位置にいたのか…それを実感しました。個人的に頼盛の記述も多かったのが実に興味深く面白かったです…
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やっと読み終えた。大河ドラマ「平清盛」終了までには読み終わろうと思っていたのに、年を越してしまった。それだけ、清盛の人生が波瀾万丈だったと言うことだろう。
ではあるのだが、清盛に関してこれほどに資料が少ないとは知らなかった。八百年前なのだから仕方ないとは言え、次の源氏政権によって否定されてしまった存在故なのだろう。歴史の真実を見いだすのが難しいことが改めてよくわかった。
そんな状況でありながら、さすがは人物叢書シリーズ。各種資料から清盛の足跡を丁寧に描いている。中でも面白かったのは、朝廷から「諸国の海賊・山賊を取り締まれ」という命を彼が受けていたこと。息子の重盛の代になると、今度は同じ命令を朝廷が重盛に対して出すように働きかけ、実施している。これって、その後の幕府体制において、武家のトップが朝廷によって征夷大将軍に任じられたのと似たようなもの。なるほど、平家政権はその走りだったことが感じられた(本書にはそこまでの主張は述べられていないが)。大河ドラマのテーマの一つとして、「武家の世は清盛によって作られた」とあるが、確かにその通りのようだ。
なかなか読み応えのある一冊だった。 -
困った時の吉川弘文館。さすが役に立つ!m(__)m
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大河ドラマは、やや史実と違うようなので、
こちらを読んで、バランスをとってみましょう。
これさえ読めば、清盛検定に合格、間違いなし。(?) -
[ 内容 ]
はじめて武家政権を開いた平安末期の武将。
数々の戦乱を制して、ついには最高権力者となった。
実力で政権を奪う時代としての中世を切り開いたその生き方は、後世の武人政治家の範となっていく。
同時代の貴族の日記や古文書などを丹念に繙きながら新史料の発掘を試み、政治動向の分析と併せて清盛の実像に迫る。
従来の通説を覆した清盛伝の決定版。
[ 目次 ]
第1 生まれた時代と環境
第2 忠盛と清盛―鳥羽院政の頃
第3 時代は動く―1140年代
第4 保元の乱の伏線
第5 保元の乱
第6 平氏の台頭
第7 平治の乱
第8 天皇親政と清盛
第9 急速な昇進
第10 入道大相国清盛
第11 女院の平和
第12 亀裂の構図
第13 熟慮と浅慮
第14 治承の内乱
第15 最期の時
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