継体天皇 (古代)

  • 吉川弘文館 (2016年1月27日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784642052764

作品紹介・あらすじ

6世紀初め、近江から迎えられ大和の王権を継承した大王。淀川水系を中心に勢力を拡大し、即位後には氏姓(しせい)制・国造(こくぞう)制などの創始、百済(くだら)への援軍派遣など諸政策を実施する。晩年には「磐井の乱」を鎮圧し、死後葬られた今城塚古墳では盛大な葬送儀礼が行われた。記紀の信憑性を検証しつつ、古代国家の形成過程で大きな画期となったその生涯を追う。

みんなの感想まとめ

古代日本の国家形成における重要な転機を描いた作品で、継体天皇の生涯を通じてその出自や統治政策、外交戦略に迫ります。限られた史料を基に、王権を奪取し、支配制度を整備した継体天皇の人物像を丁寧に描写してお...

感想・レビュー・書評

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  • 結びで著者自身が言っているように継体天皇の人間的な部分はほとんど描かれていない。継体天皇の即位について当時は王統が固定されていなかったと言う話は面白い。納得できる説明な気がする。継体天皇の内政の話になってくるとかなり退屈…。ちょっと読むのが辛かった。そこを越えて磐井の反乱や外交についての話にあるとまた面白くなってくる。資料を検証して結論を出して話を進めてくれるので、とても分かりやすいし納得できる。やはり古代の歴史は面白いな~。

  • 学術的に堅実な手法で継体天皇(と六世紀前半のヤマト王権)を考える、大和朝廷大王と血統はなく新王朝説寄りの結論を明確に打ち出すが、王朝継続を支持する立場からは異論あり「記紀をどう読むか」方法論に終始している割には、五世孫伝承や『上宮記』系譜を比較的厳しく退ける一方で、前代との血縁なし、王統未形成に沿う記述・解釈は相対的に寛容に採用する傾向が見受けられ「自説ありきで舵を切っている」との印象を持つ
    例えば隅田八幡宮人物画像鏡の銘文一つとっても、オシサカを允恭皇后・忍坂大中姫やその周辺(意富富等王など)の拠点であり⇨即位前の記録に無いから継体天皇とは無関係とするが、河内春人先生は文「隅田八幡人物画像鏡とオシサカ宮」(『大美和』2021年)などで、この銘文を積極的に継体関連として扱う、むしろ即位前に継体が忍坂宮にも拠点を置き百済外交を担っていた・・・20年近く大和に入れなかった弱い天皇ではなく「即位前から大和朝廷の閣僚的な意味で」河内に重点を置いていたと判断が真逆になっている
    むすびにかえて、の中に本人が人物叢書なのに継体の人物像無くてスマソ、とありワロタ

  • 途中で諦めた
    同じ内容が繰り返し

  • 記紀を中心とした文献史料を軸に、古代国家形成の画期となった大王の生涯を追う内容であり、その出自や統治政策・外交の実像へ迫るにあたり行われる史料批判や、当時の王統意識への言及などが興味深かった。

  • ふむ

  • 乏しい資料しかないのに、丁寧に紡ぐことによって、謎の多い大王の姿を描き出している。
    王権を奪取した(らしい)継体天皇、支配制度を整備し、外交にも力を入れていて、かなりの“やり手”だったようだ。
    それにしても、この時期の日本は、朝鮮半島情勢に直接的に関わっていて、アクティブだったんだなぁと驚く。

  • 継体天皇の人物像を、限られた資料の中から、捉えようとした書物である。日本書紀、古事記のなかから人物像を探るべく、以下の内容で書かれている。
    第1 継体即位前の時代
    第2 継体の生年と出自
    第3 継体の即位
    第4 継体朝の内政
    第5「磐井の乱」
    第6 継体朝の外交
    第7 継体の死とその後
    むすびにかえて

    大和政権が成立する以前の朝鮮半島事情、中国の事情、力関係、国内の各豪族と朝鮮半島の勢力との関係などなど、日本書紀、古事記だけでなく、極東アジアの目線で継体天皇の時代を勘案することが今後ますます重要になってくるのだろう。

  • 有益であるが、論証の仕方に難がある部分も。
    先に水谷千秋氏の『謎の大王 継体天皇』『継体天皇と朝鮮半島の謎』(文春新書)を読んでおくといいかも。

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著者プロフィール

1950年、神奈川県生まれ。1981年、北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、成城大学名誉教授、博士(文学) ※2022年3月現在
【主要著書】『日本古代の王権と王統』(吉川弘文館、2001年)、『物部氏の研究』(雄山閣、2009年)、『古代国造制と地域社会の研究』(吉川弘文館、2019年)

「2022年 『物部氏 古代氏族の起源と盛衰』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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