阿倍仲麻呂 (298)

  • 吉川弘文館 (2019年11月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784642052917

作品紹介・あらすじ

奈良時代の遣唐留学生。17歳で吉備真備らとともに唐に渡り、太学に入学。官人として玄宗皇帝に仕え、李白・王維ら文人とも交流した。50歳を超えて帰国を許されるが、船が漂流して再び唐に戻り、2度と祖国の地を踏むことなくその生涯を閉じる。異国の官人として出世した特異な境遇を冷静に見つめ、日唐関係史のなかに位置づけた確かな伝記。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

異国の地で官人としての地位を築きながらも、帰国を果たせずに生涯を閉じた人物の物語が描かれています。奈良時代の遣唐留学生としての仲麻呂の人生を通じて、日唐関係史や唐文化の受容についての洞察が得られます。...

感想・レビュー・書評

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  • 遣唐使に興味があるため読んだ。
    あまの原ふりさけみれば、の歌のイメージが強いが、この歌は本人作ではないらしい。伝承の経緯や、『吉備大臣入唐絵巻』で仲麻呂は鬼になっているなど伝奇世界での描かれ方にも触れ、丁寧にその人生を追っていてわかりやすかった。他の遣唐使や当時の様子なども解説されていて、一覧表や図も多くて重宝する。

  • 留学生として唐に渡り官人として皇帝に仕え、ついに帰国を果たせず客死した生涯をたどり、奈良時代の日唐関係史における位置付けを示す内容。日本における評価や伝承からうかがえる、唐文化受容の在り方や、対唐意識の変化の指摘も興味深かった。

  • 真備興味からの遣唐使への興味が再燃したので阿倍仲麻呂も購入。
    科挙に合格したとか天の原の歌とか、イメージ優先の人物だったけどちゃんと追うと結構印象が変わる人物だなと。ひたすらに上げるだけでなく冷静な人物像が見られました。仲麻呂以外の各時代の遣唐使についても多く触れられていて面白かったです。
    仲麻呂も唐での記録もあったりするけど決して記録が多いほうではないのですよね。なので急に年代が飛ぶ感じはあります。思ったより真備が多かったな(そして清河はあんまり…)
    終盤、仲麻呂が帰国していたらどうであったかという推察はなかなか興味深かったです。
    真備みたいに実学を極めたような人物ではなかったようだし、唐でも玄宗の側近ではあったけど清官で、政治の中枢に関わるような役職ではなかったようで、タイミングによっては帰国したとしてもそのまま埋没してた可能性はあるかもなあと確かに思いました。

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著者プロフィール

森公章(もり・きみゆき):一九五八年生まれ。東洋大学文学部教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得退学。博士(文学)。専門は日本古代史。著書『遣唐使と古代対外関係の行方』(吉川弘文館)、『天神様の正体――菅原道真の生涯』(吉川弘文館)、『武者から武士へ』(吉川弘文館)、『平安時代の国司の赴任』(臨川書店)など。

「2023年 『地方豪族の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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