番と衆 (歴史文化ライブラリー)

  • 吉川弘文館 (1899年12月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (210ページ) / ISBN・EAN: 9784642054256

感想・レビュー・書評

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  • 民族学的な視点から考察された東日本と西日本の差でした。これもかなり面白かったです。
    タテ社会でイエ社会の東日本、ヨコ社会でムラ社会の西日本。家の建て方や墓の作り方、集落のあり方の差が歴然とあるのは面白いと思いました。西日本の個人単位の衆(五人衆など)、東日本の家単位の番(当番)など、地域の役割分担の仕方の差も面白かったです。
    私は代々東日本の家系だけれども、それこそ戦前まで東日本のイエは、「本家」と呼ばれる惣領が一族郎党全ての面倒をみるのが当たり前だった結果、一つの「家」に50人~100人くらいが所属し(その名残が冠婚葬祭の時に見える)そんな考えだったから東日本では「家」が共同体の単位になったんでしょうね。
    そして、古い日本の会社組織(タテ割、年功序列)は、東西の社会のあり方を上手くミックスした組織だったんだなあ、と思った次第。
    福田氏が「名字の読み方が濁る東日本と濁らない西日本」を指摘していて、それも面白いと思いました。
    確かに、関東地盤の私の名字「大串」は「オオグシ」と「ク」が濁りますが、九州に大量にいる「大串」さんは「オオクシ」と濁らない人の方が多いのです。また、前の会社にいた中部出身の「中島」さんは「ナカシマ」で、関東では当たり前の「ナカジマ」さんとは違うという。同じように地名も東日本と西日本ではだいぶ読み方が違うなあ、と漠然と思っていたので、謎が解けた気分です。

  • 706夜

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著者プロフィール

1941年,三重県に生まれる。1971年,東京教育大学大学院文学研究科修士課程修了。現在,国立歴史民俗博物館名誉教授。 ※2016年2月現在
【主な編著書】『歴史探索の手法』(筑摩書房,2006年),『日本の民俗学』(吉川弘文館,2009年),『日本民俗学の開拓者たち』(山川出版社,2009年),『現代日本の民俗学』(吉川弘文館,2014年)

「2023年 『種明かししない柳田国男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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