アジアのなかの琉球王国 (歴史文化ライブラリー 47)

著者 :
  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642054478

作品紹介・あらすじ

琉球王国-それは中国や日本、朝鮮、東南アジアと活発に交流する海洋王国であった。王国の隆盛を支えた国際関係や波濤の海を越えた船舶の謎、国際港・那覇の舞台裏まで、アジアの架け橋となった歴史の風景を旅する。

感想・レビュー・書評

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  • アジアに雄飛した琉球王国のはてしなく壮大な物語。琉球王国・・・それは中国や日本、朝鮮、東南アジアと活発に交流する海洋王国であった。王国の隆盛を支えた国際関係や波濤の海を越えた船舶の謎、国際港・那覇の舞台裏まで、アジアの架け橋となった歴史の風景を旅する。

  • 琉球時代の文化・風俗が知りたくていくつか本を読んでみたけれど、これはとても読みやすかった。
    知りたかった王国内の文化というよりは、琉球王国がアジアの中でどういう地位を築いて貿易を実施していたか、ということに重点が置かれているが、後段には当時の那覇のまちの解説があり参考になりました。

    話として興味深かったことの1つは、なぜ中国(明)が琉球を優遇し、進貢の頻度が高かったのかということ。台湾大学の先生の指摘を記載されていた。曰く、元朝を倒した明朝は、引き続きモンゴル勢力へ対抗しなければならず、その際軍馬が必需品の1つであり、琉球から馬を輸入していたとのこと。今の沖縄からは考えられないが、実際に多くの馬が飼育されていたらしい。
    もう1つは、琉球王国の軍事体制。武力を持たない平和な国、というのは幻想にすぎず、実際は那覇港を守るための軍備体制をしっかり敷いており、ヒキとよばれる組織形態で首里城周辺、那覇市中と那覇港北岸、那覇港南岸に3チームに分けて防衛していたとのこと。薩摩にあっさりと敗れたのは、戦闘経験の違いと、油断があったのではないかとの解釈であった。

    歴史書がみんなこれぐらい読みやすいと助かるのだけど(笑)

  • 1372年 新生明から使者
    1429年 三山統一

  • 沖縄旅行に行ったときに首里城の売店で見つけた本。数百年前の琉球王国の時代、かの島国は、東海(東シナ海)で貿易上の重要な地位を占めていたんですね。これからの沖縄のあり方を考えさせられます。
    歴史書として面白かったです。

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著者プロフィール

琉球大学大学院人文社会科学研究科教授

「2010年 『東アジアの文化と琉球・沖縄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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