マンガ誕生: 大正デモクラシーからの出発 (歴史文化ライブラリー 75)

著者 :
  • 吉川弘文館
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642054751

作品紹介・あらすじ

手塚治虫のストーリー漫画や長谷川町子の四コママンガはどこからきたか。コマを送るストーリー漫画の画期的なスタイルが生み出されたのは、大正デモクラシーの時代だった。現代コミックへとつらなるマンガ出生の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 風刺画から

  • 大正デモクラシーの中で日本の「漫画」が主軸が風刺漫画からストーリー漫画へと変容し始めた頃の話。そして岡本一平(岡本太郎の父)さんのお話が満載の本。焦点は何かいまいちわからなかったけど、面白かった。

  • 当時の様々な風刺漫画も載っていて、趣味として気楽に楽しめる本。
    内容で女権批判に触れているところがあったのですが、そういえば風刺的な漫画を描く近代女性漫画家っていなかったのかな?時代的に難しいのか……。

  • 「デモクラシーの風邪に乗りマンガの時代がやってきた」と帯にでかでかと書いてあるのだが、デモクラシー思想とマンガの関係については最後まではっきりしなかった。大正デモクラシー期にこういうマンガがあって、社会風刺をしたり弾圧されて転向したりした。あるいは新しい世代は藩閥政府にうらみはないので風刺の対象を「人間」にむけたり、映画の影響でストーリー漫画を作り出したりしましたよ、ということを述べている。それはそれで興味深い事実なのだが、それぞれの時代における漫画の評価(たとえば「人間」風刺はどういう歴史的意義があるのか、とか)が弱いのは少し残念だった。1700円、ちょっと割高感。

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著者プロフィール

2018年12月現在
漫画・諷刺画研究家/元 帝京平成大学教授

「2018年 『日本の漫画本300年』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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