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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784642054768
作品紹介・あらすじ
少し前まで縄文時代は未開で原始的なイメージで語られたが、三内丸山遺跡などの調査をきっかけに、いまや平和でゆたかな夢の時代のイメージがひろまっている。実態はどのへんにあるのだろうか? 縄文の実像は繁栄した部分だけをクローズアップしても得られない。衰退した部分、日本の周辺地域、つぎにくる弥生時代を総合して、その個性を探る。
感想・レビュー・書評
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縄文の実像を求めて 今村啓爾
1999年10月1日第一刷発行 吉川好文館
ISBN4-642-05476-6 (考古学概論参考文献@奈良大)
縄文時代とはどのような時代か―プロローグ
縄文時代の年代と環境
縄文時代の古さ
自然環境の変化
縄文時代の始まりと食生活
縄文時代の始まり
狩猟と漁撈
植物質食料の採取と栽培
縄文文化の展開と文化の水準
繁栄と限界
森林性新石器文化
社会と宗教
縄文文化の水準
農耕の意味とアジアの中の沖縄文化
弥生時代への移行
アジアの中の縄文文化
添図出典
あとがき
P95 縄文晩期後半、つまり弥生時代直前とされてきた突帯文土器の時期に西日本では水田が存在したことが知られている。
P108 栗林の管理と人為的拡大
P116 西日本に特徴的な遺構に、湿地に作られたドングリの貯蔵穴がある。はじめ岡山県前池遺年跡(晩期)で発見され、近畿地方以西に多数発見されているもので、縄文前期以来弥生後期まで作られ、非常に強い伝統を保持した施設である。意識的に水の流通するような湿地に作られ、ドングリ、トチの実、シイの実、クルミなどを保存するもので、湿地に立地するせいもあってか、貯蔵した木の実が残っている場合が多い。(図24)
わざわざ湿地に作る理由として、トチの実、ドングリなどの水さらしによるアク抜きを目的としたと説明される場合が多いが、トチの実は水さらしだけでアク抜きはできないし、逆にシイの実やクルミなどアク抜きの必要のない木の実も貯蔵されていることがあるので矛盾する。私はこのように水漬けする理由を、酸素を絶って強制休眠状態におき翌春の食料欠乏時からさらに数年、数十年に及ぶ備荒用の長期保存を図ったためと考えてきた。(「土坑性格論」『論争学説日本の考古学』二、1988年)。その保存力の強さは佐賀県坂の下遺跡で発掘されたアラカシのドングリが発掘後研究室で発芽したことからもわかる。クリやシイなどの美味な木の実の貯蔵が少ないこと(備荒用にするのはもったいない)、保存されたものがそのまま残されている例が異常に多いこともこれを裏付ける。最近、立原進によって紹介された対馬の「樫ぼの」は江戸時代のドングリ湿式貯蔵穴で、文献からアク抜きの目的はなく、二、三年以上の貯蔵に用いられた事が知られている(「近世堅果類の貯蔵施設『樫ぼの』遺構について」『人間・遺跡・遺物 わが考古学論集』二、1992年)。
P142 秋田県大湯遺跡(後期)直径46メートルの万座、42メートルの野中堂の二つのストーンサークル
http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b33680.html
今村啓爾の作品
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