スカルノ インドネシア「建国の父」と日本 (歴史文化ライブラリー 117)

  • 吉川弘文館 (1899年12月31日発売)
3.00
  • (0)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 1
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (226ページ) / ISBN・EAN: 9784642055178

作品紹介・あらすじ

「国家のためなら悪魔にも魂を売ることを辞さない」。革命家スカルノは、民族主義者として日本軍政下から戦後の独立闘争期を巧みに生き抜き、ハッタとともについにインドネシアを独立へ導いた。光と影を併せ持つ波乱の生涯からその政治過程を描き、戦中・戦後に関わった様々な日本人の姿を浮き彫りにする。現代インドネシアの背景理解に最適。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • オランダ側が警戒した日本と反オランダ分子との接触こそなかったものの1910年代になると蘭領東インドでは中国における辛亥革命を契機とする華僑ナショナリズムの高揚にも触発され、政治的な民族意識がようやく高まりを見せ始めた。
    第一次大戦後、とりわけ1929年の世界恐慌を機に急激にインドネシア市場に流入してきた貧しい大衆にとっては安価で良質な綿製品などの日本商品、そして各地でその日本商品を商う温和で常に微笑みを絶やさないと形容された日本人のお店の存在が一般の人々の間で素朴な親日感情の醸成に寄与していた。
    スカルノは1920年代末から太平洋のパワーゲームにおける日本の対等にふれ、将来のインドネシア独立もそうした国際関係に影響されると予見した。オランダの敵No.1であるスカルノはたびたび暗殺の危機に直面した。
    スカルノは本当に国民の英雄だったのだろう。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

1943年東京生まれ、65年早稲田大学政治経済学部卒、1973-2013年、早稲田大学にて教育・研究に従事。関心分野:「アジアの中の近代日本」の通史的・学際的研究。近年の著作として、『「沖縄核密約』を背負って―若泉敬の生涯』(岩波書店、2010年)、『東南アジアから見た近現代日本』(岩波書店、2012年、高麗大学出版文化会より韓国語版、2023年)、『近代日本の「南進」と沖縄』(岩波書店、2015年)、『「南進」する人びとの近現代史―小笠原諸島・沖縄・インドネシア』(龍溪書舎、2019年)、『日本の南進と大東亜共栄圏』(めこん、2022年)、『われ牢前切腹を賜るー玉蟲左太夫とその時代』(作品社、2024年)、共編著として『東アジア近現代通史』上・下(岩波書店、2014年、台北・台北の聯經出版より中国語版、2024年)等。

「2025年 『火の海の墓標』 で使われていた紹介文から引用しています。」

後藤乾一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×