スカルノ: インドネシア建国の父と日本 (歴史文化ライブラリー 117)
- 吉川弘文館 (2001年4月1日発売)
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感想 : 2件
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- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642055178
作品紹介・あらすじ
「国家のためなら悪魔にも魂を売ることを辞さない」革命家スカルノ。光と影を併せ持つ生涯から母国独立への波乱の道程を描き、戦中・戦後に関わった様々な日本人を浮彫りにする。現代インドネシアの背景理解に最適。
感想・レビュー・書評
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オランダ側が警戒した日本と反オランダ分子との接触こそなかったものの1910年代になると蘭領東インドでは中国における辛亥革命を契機とする華僑ナショナリズムの高揚にも触発され、政治的な民族意識がようやく高まりを見せ始めた。
第一次大戦後、とりわけ1929年の世界恐慌を機に急激にインドネシア市場に流入してきた貧しい大衆にとっては安価で良質な綿製品などの日本商品、そして各地でその日本商品を商う温和で常に微笑みを絶やさないと形容された日本人のお店の存在が一般の人々の間で素朴な親日感情の醸成に寄与していた。
スカルノは1920年代末から太平洋のパワーゲームにおける日本の対等にふれ、将来のインドネシア独立もそうした国際関係に影響されると予見した。オランダの敵No.1であるスカルノはたびたび暗殺の危機に直面した。
スカルノは本当に国民の英雄だったのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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