江戸店の明け暮れ (歴史文化ライブラリー)

  • 吉川弘文館 (1899年12月31日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (200ページ) / ISBN・EAN: 9784642055482

作品紹介・あらすじ

「将軍家のお膝元」と呼ばれた百万都市江戸には、商業の発達と共に、上方などから数多くの出店〈江戸店〉が設けられた。それは、近世の流通社会にどんな役割を果したのか。呉服問屋として繁栄した白木屋の古文書からは、仕入れ・販売・集金など、江戸店の実態や、奉公人たちの暮らしが浮かび上がる。大江戸を舞台に活躍した知られざる商人の世界!

感想・レビュー・書評

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  • 2003年刊。著者は流通経済大学名誉教授。

     18C後半に江戸に勃興してきた商業店舗と商人とを定点とし、彼らの内部記録を用いて、近世後期~明治初期までの社会・経済・流通の実像を解読しようとする。

     掛売回収に苦心する売主や仕入れの巧拙が営業力に影響するという現代と同様の視座の一方、違いも歴然だ。
     労働基準法などのない時代に少年を雇用し、場合により解雇・退店させる仕打ち。あるいは病気にかかると即座に放逐するばかりか、仮に手厚い看護下(といっても技術的・薬理的に科学的な治療はできない時代)に置いた優良店員であっても、あっけなく死に至る。
     また解雇(永の暇)の憂き目にあう。というように大きく違う側面も描述する。

     江戸時代後半、関東地廻りが盛んになったのは、①巨大消費地江戸の存在と江戸に近傍するという立地条件、②技術面と資本面での上方からの流入に加え、③水戸藩を除き、関東は旗本譜代の領域であり、かつ天領下で代官派遣されるなど、モザイク状的な多重支配地域で、かつ支配地域の狭小故に、庶民の移動を規制することが困難であった。これは新奇な内容である。

  • 京都や近江に本店のある大店の江戸店の仕組みなどを描いている。後半は主に従業員の不始末後記ばかり。

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