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- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784642055512
作品紹介・あらすじ
文字を持たなかった日本人は、漢字を借りて自らの言葉を表記すべく試行錯誤・悪戦苦闘した。木簡や鉄剣銘文、『万葉集』等を読み解き、漢字伝来から万葉仮名を経て平仮名・片仮名の成立まで、日本語表記の変遷を再現。
感想・レビュー・書評
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話し言葉としての日本語のルーツの話ではなく、「書き言葉」として「日本語の誕生」でした。漢字の流入・定着により日本語の表記がどのように最適化されていったかの歴史的流れを、発掘された銘文や木簡より解説しています。個人的に興味深かったのが、従来の「ハテヒ」と読んでいた半弖比が、この時代の古音のルールで読むと「ハデヒ」ではないか、ということ。これは、もしや関東訛り?だよね? ということで、稲荷山鉄剣の持ち主が、中央出身か地方豪族か、という論争が、圧倒的に地元豪族説が有利になる、という気がします。なぜなら少なくともヲワケの三代前は関東の人だった、ということになるから。(←ちょっと強引?)
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