浅間山大噴火 (歴史文化ライブラリー 166)

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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642055666

作品紹介・あらすじ

天明3年、大音響とともに始まった浅間山大噴火。当時の人々は噴火をどのように受け止め、災害復興に向けていかなる知恵をしぼり努力を重ねてきたのか。歴史の中の浅間山大噴火を読み解き、現代社会への教訓を学ぶ。

感想・レビュー・書評

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  • 天明三年(一七八三年)七月六日に浅間山が噴火した。浅間山は天空に向かって火炎や噴煙をぐんぐん吐き出し、各地に火山灰を降らせた。大気中に噴き上げられた大量の微粒子は冷害の原因の一つとなった。この影響は日本だけでなく、北半球に広がり、一七八九年のフランス革命にも影響を及ぼした。

  • 天明三年(1783年)7月に起こった浅間山大噴火の後に、被害を被った各村々がとうやって復興の努力をしたかの記録。幕領と大名や旗本の私領との対応の差や私領でも対応が違ったり、村民の意を汲んで領主と交渉した村名主たちの苦労がよくわかる。復興は個々人ではなく村全体で対応したことも特徴的。

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著者プロフィール

1957年生まれ、東京都出身。東京大学大学院博士課程単位取得退学、博士(文学)。一橋大学名誉教授、松戸市立博物館長。専門は日本近世村落史。著書に『近世の村と百姓』(勉誠出版、2021年)、『川と海からみた近世』(塙書房、2022年)、『藩地域論の可能性 信濃国松代藩地域の研究Ⅶ』(岩田書院、2023年)など。

「2023年 『金原明善 日本の〈偉人〉を捉えなおす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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