本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784642056465
作品紹介・あらすじ
江戸時代、家長の兄弟姉妹やその子孫で被扶養者のことを「厄介(やっかい)」といい、次男以下で分家や独立もせず、親や兄の家に厄介として寓居する者を「部屋(へや)住(ずみ)」と言った。彼らは本当に不遇だったのか。廃嫡されて厄介の身に落ちた者、幸運にも養子先があった者、ご落胤(らくいん)や女性の厄介などの様々な人生をたどり、近世公家社会・近代華族における家の継承問題に迫る。
感想・レビュー・書評
-
家を継げない子どもがどのようにして生きていくのかという話である。公家のそれぞれの家庭で、それも中下位の家格の家で大きな課題になる状況が紹介されている。上級公家ではどうなのか、そのあたりの比較があったほうが話題に幅が出たのではないかという感想で、少々物足りない。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
厄介(本書ではサブタイトルに限り、わかりやすく「厄介者」としている)のイメージというと、まず有名なのは井伊直弼か。父→兄→甥と移りゆく「イエ」のメインストリームからはるかに外れ、捨て扶持と離れの陋屋を投げ与えられての貧乏暮らし。何事をも成せず、ただ老い、寿命が尽きるのを待つばかりの不毛な人生。そんなところだ。
本書はその枠に収まらない、数奇な運命をたどった厄介たちに光を当てる。もとより「余計者」扱いされて史料に乏しい上、当たり前のように系図操作がなされている状況で、丹念に文献に当たった労作である。
新鮮だったのが「女性の厄介」という概念で、主体的不婚が原則ありえない時代とあって、女性の部屋住みが想像しにくかっただけに興味深かった。その一例がかの若江薫子で、当代一の才を持ちながら、ついたあだ名が「建白女」とは、「女」と「厄介」、二重の悲哀をつくづく感じた。
著者いわく、この分野はまだまだ研究途上とのことで、地図の上から「暗黒大陸」が消えて久しい今、未踏の大地を行く昂奮が味わえるのは貴重な体験と言っていいだろう。
2011/12/3~12/6読了 -
あまり聞き覚えの無いお名前のお公家様がたくさん紹介されていて
イマイチ頭に入りませんでした。むつかしい。
ただ、維新の神仏分離のときに僧籍から還俗して、今度は神主になった次三男がたくさんいたといないとか。
それはちょっと興味を引かれた。
(H21.11 図)
本棚登録 :
感想 :
